韓国アイドルへの悪質ファンの暴走が止まらない。
多国籍グループとして知られる、NCT(エヌシーティー)127メンバーのジェヒョンの滞在していたホテルの部屋に、ファンが無断で侵入。撮影した映像をネットに投稿したことが明らかになった。
これを受けて、ジェヒョンの所属事務所であるSMエンターテインメントが、法的対応に乗り出すことになったと韓国メディアが報じている。NCT 127は2022年10月に、アメリカツアーを行っていた。
SMエンターテインメントは22日「該当映像は、アーティストのプライバシーを著しく侵害した不法行為であり、当社はこれを最初にアップロードした人物と、拡散した全ての者に対する資料を収集した」とし、「国内外サイト、および法律事務所の協力を得て徹底的な捜査が行われるよう、捜査機関へ要請している」ことを強調した。
これに先立ち21日、韓国のオンラインコミュニティーで、ジェヒョンの滞在するホテルの部屋とされる場所を撮影した映像が投稿され、瞬く間に拡散された。そこにはカードキーを使って無断で部屋に入り、ジェヒョンの衣服などが撮影されていたという。
NCTメンバーがこの“サセンファン”から被害を受けるのは今回が初めてではなく、最近では2022年11月にヘチャンの自宅に無断侵入したサセンファンが、検察に起訴されている。
韓国では、ファンとは言い難い悪質な行為をする人々を“サセン(韓国語で私生と書く)ファン”と呼ぶのだが、その行動は目に余るものばかり。
生配信をするたびに、わざとメンバーへ電話をかけて配信を途切れさせたり、自宅前で待ち伏せしてとがめられても落ち込むどころか「声をかけられた」と喜ぶ始末。K-POPという長い歴史の中で、現在も予防策が見いだせないまま、アイドルたちは心身をむしばまれる日々を送っている。