スターダムの「ミッドサマーフェス 2023」が19日、東京・大田区総合体育館で開催され、全日本女子の極悪魂が降臨した。ダンプ松本が盟友のZAP、スターダムのヒールユニット大江戸隊の刀羅ナツコ、琉悪夏を引き連れ、8人タッグ戦に出場。林下詩美&AZM&天咲光由&井上京子組を相手に、刀羅が13分41秒、デスバレー・ボムからの片エビ固めで天咲から3カウントを奪取。ダンプが白星に貢献した。
刀羅と新旧悪の連係を果たした。序盤からダメージを与えていた天咲を狙った。反則技の限りを尽くし、一斗缶で交互に殴打し、続けて二人が両端を握った竹刀でラリアートを決めた。最後は赤い毒霧を顔に発射。スターダム初参戦を白星で飾った。
1980年代に全女でクラッシュギャルズと抗争を繰り広げ、テレビのバラエティー番組、タコヤキラーメンなどCMにも出演したダンプ。4人がおそろいの黄色い極悪同盟Tシャツ姿、懐かしのテーマ曲「BLACK DEVIL」のヘビーなギターの中で入場し抜群の結束を誇示した。ゴング前にダンプが天咲に竹刀攻撃を繰り出し、ゴング後も竹刀を振り乱した。林下のフォールを竹刀でカットした後は、エプロンサイドで舌を出しノリノリの姿を披露。観客の歓声を呼んだ。
満足げにバックステージに引き揚げたダンプは「まだまだ痛めつけられていない。本当は血だるまにしたかった。もっとやりたいね」と暴れ足りない様子だ。刀羅から「プロレスをやって良かったと心の底から思えた。私たちも物を投げられたりしたこともあったけれど、その比じゃないくらいのことをダンプさんは経験されている」と尊敬の思いを伝えられ、「ヒールになりたい人は誰もいない。キャーキャー言われて手を振ってニコニコできるベビーフェイスの方が楽しいからね。頼もしい後輩ができて良かった。頑張って」とエールを送っていた。
一方、敗れた井上京子は顔面を毒霧で真っ赤に染めた天咲に試合後、「もっと頑張れ。何でもいいから手を出さないと。何もしないのが一番悪い」とアドバイスを送っていた。