英国のウィリアム皇太子(41)が、ロンドンで移動トラックから「アースショット・バーガー」を提供し、一般市民を驚かせた。環境問題に取り組む人々を称える「アースショット」賞の宣伝のため考案された特別なベジタリアン・バーガーを提供したウィリアム皇太子は、YouTubeチャンネル「ソーテッド・フード」とのパートナーシップを通じて、二酸化炭素排出量の改善を人々に促した。
インドの新興企業ケイティ社が設計した「箱入り温室」で生産された野菜からなるハンバーガーは、ケニアのムクル・クリーン・ストーブ社の環境に優しいポータブル・コンロで大気汚染を減らすため燃料には加工バイオマスを使用して調理されたもの。また、テイクアウト用のパッケージには、プラスチックの使用を減らすため、海藻と植物エキスから作られた生分解性の箱が使われている。このハンバーガーに舌鼓を打った一般客は、「今まで食べた中で最高のハンバーガー」と絶賛していた。
ウィリアム皇太子は、このチャンネルの創設者でありシェフでもあるベン・エブレルとフード部門の責任者であるクシュ・バシンや同社のクルーらとともに、環境に優しいアースショット受賞者の発明品3品をチェック。食材の入ったパッケージを持って登場したことから、それを見た同チャンネル共同設立者であるジェイミー・スパフォードは、「(英郵便サービスの)ロイヤル・メール の人」だと冗談を飛ばしていた。
2020年にアースショット賞を始めた当初には「髪の毛があった」というウィリアム皇太子は、この取り組みについて説明した。「この賞は、世界最大の環境問題に取り組む環境賞として設計されています」「これは大変なことで、私たちが本当に目指すべきことであり、地球を救うことであって、私達を月に連れてゆくことではないという考え方が気に入りました」「もう次の惑星に移ってほしいと思っている人が多くいます。でも私は、『ちょっと待て、まだこの星をあきらめないで、頑張ろう』という感じです」
同賞では毎年、5人の受賞者に100万ポンド(約1億8000万円)が贈られる。