ドリー・パートン(77)は、音楽活動から引退するくらいなら、ステージで「死ぬ」ことを選ぶという。カントリー・ミュージックのアイコン的存在であるドリーは、長年の夫カール・トーマス・ディーン(80)が健康である限り、最後の最後まで仕事を続けると誓っている。
最近、「グレイテスト・ヒッツ・ラジオ」に出演したドリーはケン・ブルースにこう語っている。「私は何もしないで座っているような人間じゃない。引退なんてしないわ。ただ、いつかステージで歌の途中でぽっくり死ねたらいいな。できれば自分が書いた曲でね。いずれにせよ、働ける限り、私も夫も健康で元気な限り、私はそうありたいと願っている。ペースを落としたり、やめたりするのは、そういう理由でしかないでしょうね」
また今年初め、Usウィークリー誌に同じ質問をされたドリーはこう答えていた。「引退したくてもできない。自分で言うのもなんだけど、夢を見てしまっているから。だって、素晴らしいことが起こり続けているんだから、夢を生かしておかないとね。私は働くのが好きだから、いつもただ働くのよ。『太陽が輝いている間は干し草を作るつもりだ』って、昔からよく言うでしょ。だから、それが出来なくなるまでそうするつもり」
1960年代後半にキャリアをスタートさせて以来、65枚のスタジオアルバムをリリースしてきたドリーは、「ジョリーン」や「9 to 5」などカントリー・ミュージックで世界中に知られているが、最新作「ロックスター」ではジャンルを変えたとサンデー・ピープルのラブ・サンデー誌に明かしていた。「『ロックスター』は、今までで一番楽しいアルバムのひとつなの。ロックスターになった気分よ!自分に何ができるのか見てみたかったし、ついていくのに必死だったわ」
また1966年から結婚している夫カールが同新作のインスピレーションを与えてくれたそうでドリーはこう続けていた。「車の中でも、トラックの中でも、トラクターの中でも、家の中でも、彼はいつもロックンロール・ミュージックを流していたわ。彼を座らせて全部聴かせたら、『すごくいい』って言ってくれたの。彼は物静かな人だから、誰かが飛び上がって『今まで聴いた中で最高だ』と言っているようだった。彼はそれを誇りに思ってくれて、私は気分が良かった。誰よりも彼を喜ばせたかったのよ」