家事力ゼロの夫との老後が心配になった妻が、満を持して「料理を覚えてほしい」と懇願。見様見真似で料理に挑戦するが、粉っぽいパスタやベチャベチャなチャーハンなどを作ってしまう……。そんな姿にあきれつつも、挑戦し続ける夫と励ます妻との模様を描いたほんわかエッセイ──『夫の料理がおいしくなかった5つの理由』。
普段、料理ができる読者から「料理ができない人の典型!」「うちの旦那もそう!」「メシマズの基本を網羅してる」など、次々と共感の声を集めたのが、漫画家の桜木きぬさん(@kinumanga)が描いたエッセイ漫画『夫の料理がおいしくなかった5つの理由』。作者自身が実際に体験した内容をもとに描かれたこの作品は、多くの読者から反響を呼び、SNSでは70万を超えるインプレッションと4000件に迫るいいねを獲得した。
そこで、桜木さんにインタビューを行い、この作品の魅力について語ってもらった。また、この記事では、本作のほか、SNSで人気を集めた作品も、特別に紹介する。
「お互い様」という優しい視点が特長
もともとイラストの仕事をしていた桜木さんは、2021年から「思い出のアルバムになればいい」との思いで、漫画創作をスタートさせた。「エッセイ漫画はすべて事実ですが、個人情報に関わる部分だけ配慮しています」と語る作品は、リアルさとほんわかした雰囲気が絶妙なバランスで成り立つ作風が特長となっている。
今回、取り上げた『夫の料理がおいしくなかった5つの理由』についても、「私自身も苦手なことが多く、夫にフォローしてもらう部分が多いので、お互い様という気持ちは大きいです」と、桜木さんの優しい視点が垣間見える。
そして、今後の展望では、「日常の細々したことについて、変わらずマンガを描き続けられたらいいなと思います。また、描きたい大きめのテーマもいくつかあるので、それを描く力もつけるために、日々研究しています」と、話してくれた。今後も、読者の心を和ませてくれる温かい作品を描き続けてくれることだろう。見守り続けたい。
<桜木きぬさんInformation>
▶Twitter /
https://onl.sc/7FMz9fF
▶ホームページ /
https://www.mi-zu-umi.com