ダイアナ妃が書いた、ジミー・サビルさん宛ての手紙が12日、競売にかけられ、2205ドル(約30万円)で落札された。元BBCの人気司会者で2011年に84歳で他界した後、少年や少女への数々の性的虐待が明るみに出たジミーさんに宛てたこの手紙は、1987年10月30日にケンジントン宮殿のレターヘッドの便箋に直筆で書かれており、その中でダイアナ妃は、ジミーさんが「気遣い」をしてくれ、自分を支えてくれたことに感謝の気持ちを記している。
1ページにおさめられたダイアナ妃の直筆署名があるこの手紙は「非常に良好な状態」とされており、そこにはこう書かれている。
「親愛なるジミーへ。金曜日にわざわざ電話をくれたあなたは本当に素晴らしい人です。あなたのサポートは私にとって大きな意味があります。ドイツでベストを尽くすことを約束します。そして、メディアが私たちに好意的であることを願っています!」「ジミー、気にかけてくれて、電話してくれてありがとう!」
競売が行われたRRオークションでは、1997年に自動車事故で他界したダイアナ妃が、なせジミーさんに手紙を書いたのか、その説明がこう添えられていた。
「1987年までには、ダイアナとチャールズの夫婦間の問題がメディアを賑わし始めていました」「ダイアナがバルモラル城への家族旅行を欠席し、ある結婚式にもロイヤルファミリーと共に姿を見せなかったことから、ジミー・サビルは彼女に電話をかけ、それらのことや、彼女とチャールズのドイツ旅行中に問題になりそうなことを話し合いました」「手紙を通して、サビルのサポートに感謝し『ドイツでベストを尽くす』と楽観的な姿勢を見せていると同時に、ダイアナのメディアへの不安も表現されています」