令和5京年という未来の世界を舞台に、優しいギャルのシロコと厳しいギャルのクロコに出会ってしまったオタク男子。タイプの違う二人の女性の間で、優しい励ましと、手厳しい叱咤を浴びせかけられながら、これから挑む冒険の旅に備え、トレーニングを積み重ねた男子は驚愕の成長を遂げることに。冒険ファンタジーの世界観に、現代風のキャラクター要素をプラスした新たな作品『オタククエスト 厳しいギャル/優しいギャル』。
ドラゴンクエストのような冒険ファンタジーの要素に、“オタクとギャル”を登場させた本作は、Twitterで紹介されると多くの読者から共感を呼び、驚異の380万を越えるインプレッションを記録した。この異色の冒険ファンタジー作品は、どのような経緯から生まれたのか。『魔法英雄』などの縦読みフルカラーコミックの原作などを担当し、本作の作者である漫画家のユミノさん(@blue_yumino)に話を聞いた。また、この記事には特別に本作のほか、Twitterで話題となった作品も掲載する。
身長7mをこえるマッチョになりたいという願望
キャリア10年以上のユミノさんの特徴のひとつにあげられるのが、30代以上の読者にとって親しみを感じさせる絵柄。90年代の人気作を彷彿とさせる絵のタッチを思わせるが、それについて「私の絵柄は『少年ジャンプ』の漫画に影響を受けています。『DRAGON BALL』や『北斗の拳』、『ジョジョの奇妙な冒険』など、他にも良いなと思った線などは分析して取り入れたりします。なかなか上手くいきませんが……かっこよく力強く、女の子は可愛く綺麗に描けるようになりたいです」と、ユミノさん。
そして、この独特のストーリーについては、自身の願望も大きく影響していると話す。「以前、描いた漫画で西暦49億9千万年と令和5000万年はもう使っちゃってたので、次は5京年かなと思いました。 その舞台設定は絶対に使いたかった。それと、物語の根本は、『鉄は熱して冷ますと強くなるけど人間も一緒じゃないか?』というぼんやりした思いつきが発端です。オタクくんが最終的にあんなになったのは、共感型の主人公が昨今は多いので、たまには超人型の頼りがいのあるヒーローを見てみたいなという思いと 私自身が7mのマッチョになりたいという願望が入ってます」と、教えてくれた。
今後の作品については、「最近、投稿させていただいた『竹取合戦』は最終回まで考えています。オタククエストでは、続きは『VS魔王編』や『オタクを処刑せよ。編』までを考えています」と、独自の世界観を追求した創作を続けていきたいと話してくれた。今後、この世界観からどのような作品が誕生するのか、楽しみでならない。
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