韓国の国民全員が、1歳から2歳若返ることとなった。6月28日から新法律の施行で年齢の数え方が変更、生まれた時点で1歳とする同国の伝統的な「数え年」の制度が廃止された形だ。
韓国では子宮の中で過ごす時間から年齢を数え、生まれた時に1歳、その後誕生日とは関係なく元旦を迎えるごとに1歳年を取るほか、生まれた時に0歳、元旦毎に1歳年を取る別の数え方もある。その場合、12月31日に生まれた赤ちゃんは翌日に1歳を迎えることになる。
「数え年」に関しては、飲酒が認められる19歳など多くの法律目的で引き続き使用されるそうだが、満年齢に統一する新法の施行により、公文書などでの韓国人の年齢は引き下げとなる。
実は韓国も1960年代以降、誕生時に0歳、その後誕生日を迎える度に1歳年を重ねる国際基準の数え方を医療および法律に関する目的で使用してきたものの、日常では多くの人が伝統的な方法を採用していた。韓国政府は今回の法律変更により、年齢の数え方に関する法的争いや苦情、社会的混乱が大幅に減ることを期待しているという。
昨年9月に行われた政府の調査によると、新法が施行された場合、86%の韓国人が普段の生活の中で、国際基準の数え方に「従う」と答えていた。