「このSDカード 全然写真が保存できない」「64GBもあるのに」 よく見れば納得!?「世の進化」が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

近年のSDカードの進化がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのはゲーム、小説作家の鬼虫兵庫さん(@ONIMUSHI_HYOGO)が投稿した

「そういやこの前、職場で、
(;><)『なんかこのSDカード、全然写真が保存出来ないんですー』
(´・ω・)『64GBもあるのになんででしょうねぇ?』
って???状態になった。」

と投稿した一枚の写真。

たしかに写真に写るPanasonic製のSDカードには「64」と大書きされている。しかし…その単位はGBではなくMBなのだった。

若い人には想像もできないだろうが、十数年前までは64MBのSDカードでもカメラや携帯で撮影した画像がそれなりに保存できたのだ。時代の変化を感じるこの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「懐かしいです。初めて買ったSDカードがそちらと全く同じ、パナソニックの64MBでした。小さい電器屋で、2002年の春に6000円くらいでした。」
「いやぁ、少し前までそれぐらいが普通だったよなぁ...
とか思って調べたら、少し前が20年ぐらい前だった。」
「64MB懐かしい…うちが携帯持ち始めた頃に使った最初のやつでさえ確か512MBだった気がする」
「逆に64MBしかないSDカードって何に使うんですか…?」

などさまざまな声が寄せられている。

鬼虫兵庫さんにお話を聞いた。

ーーMBとGBの違いに気付いた経緯をお聞かせください。

鬼虫兵庫:職場にて、カメラの買い換えの話をしている時、ふと職員が、「そういえばこのカメラ全然写真が撮れないんですけど…。壊れてるんですかね?」と言ってきたので確認してみたところ、確かに全然写真が保存出来ませんでした。

そこで中を開けてSDカードを確認してみたんですが、SDカードには64の文字。「あら?64GBのメモリーカードが入ってるのに、何で保存出来ないんだろう?」と思いつつ、SDカードリーダーを使って、ファイルの入れ替えとかテストしてみたんですが、ファイル数がスカスカなのに容量が足りませんみたいなエラー表示が出ます。

さすがにこれはおかしいと思って、改めてSDカードを確認してみたところそこで初めて64「MB」であることに気付きました。まさかこの令和の時代に、64MBのSDカードが実用されているとは思いもせず…。今だと普通に64GBのSDでも千円以下で買えますし、僕が普段使いしているUSBメモリーも1TBとかですからね。完全にそんな容量の感覚に慣れてたんで、記録媒体にMB単位とかあることが完全に頭から抜け落ちてた感じでした。

しかし気付いた後では、「あーこれ、確かに昔に見たことあるデザイン」って、なりましたね。

ーーこれまでこのSDカードはどんな用途に使われていたのでしょうか?

鬼虫兵庫:主に写真を撮る際の記録用に使っていました。常時使ってたわけじゃないとは思いますが、たぶん購入当初からずっとその用途だと思います。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

鬼虫兵庫:そういえばこの前こんなことがあったなぁ…といった軽い感じでツイートしたんですが、思わぬ反響に驚いています。

ツイートへの反応を見た感じ、皆さん昔のSDカードに色々なエピソードがあって、思い出話に花を咲かせている印象でしたね。64MBと64GBは千倍近い容量差があるんですが、今だとこれを普通に取り違えてしまう時代になったってことですからね。時代の移り変わりを感じると共に、64MB時代のノスタルジーをより一層強く思い起こさせるのかもしれません。

◇ ◇

近年のSDカードや撮影機器の進化に敬意を表したい。

なお今回の話題を提供してくれた鬼虫兵庫さんは個人でインディゲームを制作。2020年公開したミステリーアドベンチャーゲーム「シロナガス島への帰還」は記録的なヒットとなり、昨年11月にNintendo Switchにも移植されている。ほか、ドラマCDやマダーミステリーも多数公開しているので、ご興味ある方はぜひ公式サイト「TABINOMICHI GAMES」をチェックしていただきたい。

鬼虫兵庫さん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/ONIMUSHI_HYOGO

TABINOMICHI GAMES:https://tabinomichi.jp/

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