進行した肝臓病の患者を救う「うんち移植」の研究が、英国で進められている。キングス・カレッジ・ロンドンが、フリーズドライした大便のカプセルが同病気の患者に効果的かどうかを試す臨床試験を始めた。
英ナショナル・インスティテュート・フォー・ヘルス・アンド・ケア・リサーチ(NIHCR)は「肝硬変の患者らは感染症にかかりやすく、抗生物質が効かず、スーパーバグ(超細菌)に感染する可能性があります。抗生物質を使わない方法が緊急に必要なのです」と説明している。
この研究についてNIHCRはこう続けた。「患者の入院にまで至る感染症にかかる時間を測定し、FMT(糞便移植)カプセルがその確率をどれだけ減らすのかを調べる臨床試験をする予定です。そのカプセルとFMTの入っていない(プラシーボの)ダミーカプセルを比較します」