元キックボクサーで、英国のリアリティー番組にも出演(後に女性への暴行動画が出回り降板)していたインフルエンサーのアンドリュー・テイト(36)が、ルーマニアでレイプ、人身売買、女性を性的に搾取するための犯罪組織を結成した罪で起訴された。さらに、弟のトリスタン(34)と2人の仲間も起訴されているが、全員がこの容疑を否定している。
女性蔑視発言が問題となり、さらに環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんををツイッターで何度も挑発していたアンドリュー。今回人身売買の容疑で起訴された後、トリスタンとこの2人の仲間と共に3月からブカレストで自宅軟禁されているアンドリュー、この事件にはすでに女性6人が関わっていたが、検察は7人目の被害者を加えており12日、ルーマニアの組織犯罪対策本部に呼び出された兄弟とその仲間は、容疑が「継続的な人身売買」という、より重大な犯罪に引き上げとなったことを知らされた。
昨年12月にブカレストの自宅で逮捕されたテイト兄弟だが、裁判はまだ先であり、何年もかかる可能性があるという。
今回の起訴に対し、同兄弟の広報担当者はこう話している。「このニュースは確かに予想されたことでしたが、我々は彼らの無実を証明し、名誉を回復するべく、この機会を利用します」
またこのことにより「時間をかけて注意深く収集され、準備された包括的な証拠を提示することができ、間違いなく私たちの無実の主張を裏付けることでしょう」と話すテイト兄弟は、マネーロンダリングや未成年者の人身売買の容疑でも起訴されている。
BBCとの最近のインタビューで、アンドリューは自らを「善の力」と称し、女性をレイプし搾取したという疑惑を否定、「まだ気づいていないかもしれないが、いずれ気づくだろう。そして、私は神に良いことをするよう指示されて行動していると固く信じており、世界をより良い場所にしたいと思っている」と語っていた。