現在爆発的にフォロワーを伸ばしている、山田飛鳥。というTiktokerをご存知だろうか。「若いうちに知っておいたほうがいいこと」と題した恋愛や人生に役立つコツをまとめた動画は毎回バズり、200万回再生を越えるものも。
@inkya_com LINEの上手な返し方 #陰キャ ♬ オリジナル楽曲 - 山田飛鳥。
人間関係について、恋愛のコツなどを淡々と喋る若干25歳の彼は、一体何者で、何を考えているのか。
――現在のお仕事は?
山田飛鳥。:フリーランスで、カメラマンとサポートキーボディストをやっています。昔は作曲もしていて、アイドルマスターに1曲提供しています。
――撮影しているのは実家ですか?
山田:そうです。裕福に見られがちですが、20歳の頃家族と揉めて家出して消費者金融でお金を借りたこともあります。結局すぐ実家には帰ったんですけど、その後何度も消費者金融のお世話になってますね(笑)。
――何を勉強されてきたんですか?
山田:なにも!「高校受験も大学受験もしない!」という条件で立教新座中学校に入って。大学は法学部でしたが、出席せずバンドサークルの溜まり場にいました。でも飲み会にも行かないし話しかけづらいようで、他人と深い関係になれない。ただ彼女はできるんですよ。「まわりに興味は示さないのに、私には興味を示してくれる!」てなって、女の子は僕にどっぷり浸かってくれてました。
――恋愛動画も沢山ありますが、絶対に恋愛が成功するコツってあるんですか?
山田:あります。自分自身を制御することがひとつ。相手がLINEの返信に3時間かかるなら、自分も3時間たってから返信するとか。みんな焦っちゃうんですよね。急ぎすぎて失敗しちゃう。イメージ通りに進めたいなら、自分の好意は秘密にしたまま関係を少しずつ進める。基本的には囲碁とか将棋と変わらないですね。
――恋愛はゲームだと。
山田:第一印象があまり良くないとか、容姿で闘えないと思う子は相手に告白させるしかないんです。「押して引く」ですね。相手のプライドをくすぐる。性格の弱点を突くのが一番大切です。寂しがり屋な人だったら、構ってあげる。プライドが高い人なら、言い返せるようなコミュニケーションを続ける。恋愛って日常的な"あるある"を分析するだけなんですよ。
――奇抜なコンテンツほど炎上する傾向にありますが、ただ楽に生きるコツを羅列するだけの動画がなぜこんなにバズるんでしょうか。
山田:過激なことを言わないからでしょうね。大人からしたら"あるある"ですが、視聴者は体験中なんですよ。こんなことを言うと女の子にブチギレられるとか。教科書みたいに分かりやすく教えてるコンテンツがあれば、観るでしょう(笑)。
――沢山の質問には、どうやって答えているんですか?
山田:基本的に答えてもその通り行動してくれるとは思っていません。「彼氏が浮気してるのを知ったけど離れられない」て人には何を言っても離れない。ただ、「好きな人にどうやって話しかけたらいい?」て質問する子は、本当に僕のアドバイス通りにやるんです。山田さんが言ってたから、と話しかける免罪符になるから。全く違う2パターンですが共通して言えるのは、自分の決断にしたくない、みんな責任を負いたくないんです。
――最後に配信を見てくれる人にメッセージを。
山田:いつも「若いうちに知っておいた方がいいこと」楽しんでいただきありがとうございます。でも、僕を信じて失敗しても僕のせいじゃないし、それは自分の責任であることを忘れないでください。僕がお伝えすることって頭には残ると思うんですけど、実際に自分が体験するまで気付かないと思うんです。先に知っておくか、知らないままでつまずくかの違いだけで、結果としては変わらないんです。つまり、若いうちに知っておいた方がいいことは、若いうちに知っておいてもしょうがない。そんなコンテンツですけど、これからも愛してほしいです。
◇ ◇
視聴者が放棄した背負い切れない責任は、山田飛鳥を通り抜けインターネットを永遠に漂う。身軽でいるために、自分を守るために、今夜も山田飛鳥。の配信には若者が集まる。
山田飛鳥。