全国から熱烈なマニアが訪れる京都水族館のオオサンショウウオ 約20頭は個性も性格もさまざま

中江 寿 中江 寿

 京都市・京都水族館には全国からマニアが訪れるエリアがある。展示されているのはオオサンショウウオ。世界最大級の両生類で、在来種は国の特別天然記念物に指定されている。同館では全長約158センチメートルの個体をはじめ、約20頭が生活している。担当の石川薫さんは「水槽も広いですし、これだけの頭数を見られるのは当館だけだと思います」と胸を張る。

 年齢を問わず、オオサンショウウオの大きなぬいぐるみを持って来場する熱烈なファンもいる。また、市内の系列ホテルには90頭以上のオオサンショウウオが描かれた部屋があり、コラボ企画として、宿泊すればオオサンショウウオのぬいぐるみがもらえ、水族館に入場できるプランも。これを利用する人も多いという。

 大きい体の割に手足が短く、目も見つけにくいほど小さい。アンバランスでユーモラスな姿が、かわいらしく見える。ただ、印象とは違い、注意が必要な場面もあるのだそう。「小さいですが鋭い歯を持つので、噛まれたらかなり危険です。大けがをする可能性もあるので、頭は触らないように気を付けていますね」と石川さん。幸い、被害に遭った飼育員はいないという。

 それぞれ水槽の中でお気に入りの場所があるのだそう。また、噛まれても反撃しない温厚なタイプや、攻撃的なタイプなど個性もさまざまなところが面白い。普段はじっとしているオオサンショウウオだが、じっと見ているとそれぞれの特徴がわかるかもしれない。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース