米俳優バリー・ニューマンさんが死去した。92歳だった。1971年のアクション映画『バニシング・ポイント』などで知られたバリーさんが、ニューヨークのコロンビア大学アーヴィング医療センターで帰らぬ人となったことを妻アンジェラさんがハリウッド・リポーターを通して明らかにした。
バリーさんはブロードウェイの舞台で成功を収めた後、1970年に映画『殺人者の影』、続いて1971年に映画『バニシング・ポイント』に出演、警察に追跡されながらコロラド州デンバーからサンフランシスコまでダッジ・チャレンジャーを爆走させるベトナム戦争の退役軍人で元警察官のコワルスキー役を演じていた。
『荒野に生きる』のリチャード・C・サラフィアン監督による同カーアクション映画は、その後カルト映画としての人気を確立、スティーブン・スピルバーグもお気に入りの映画の1つに挙げている。
ボストン生まれのバリーさんは、『殺人者の影』で自身が演じたキャラクターを中心とした法廷ドラマ『弁護士ペトロチェリー』で1974年から1976年までタイトルロールを演じたほか、『NYPDブルー』や『ジェシカおばさんの事件簿』といった人気ドラマに出演するなど、テレビの世界でも活躍した。