ウサギ年なのにロバが動物園の顔に!? 理由は別名絡み “干支総選挙”シャレで立候補がダントツ当選

中江 寿 中江 寿
ロバのハル(提供・京都市動物園)
ロバのハル(提供・京都市動物園)

 京都市内の京都市動物園では毎年、干支(えと)にちなんだ動物を「アニマル園長」に任命している。来園者の投票によって決められるが、卯(う)年の今年度はロバのハル(オス、15歳)が輝いた。他にもカイウサギ5羽が立候補したが、2位にダブルスコア近い差をつけてのダントツ当選。4月1日から1年間、動物園の顔としてPR活動を行っている。

 えっ!ウサギじゃないの?そもそも立候補できるの?と疑問の声が上がってもおかしくないが、候補者の資格は持っている。耳が長いロバの別名は「〝ウサギ〟ウマ」。飼育員の水野章裕さんによると中国から伝来したときに、そう呼ばれていたという。シャレのつもりでの立候補が、驚きの結果に。とはいえ、もともと根強いファンは少なからずいたそうだ。

 あいきょうのある顔で温厚そうに見えるが、ハルの性格は頑固でさみしがりや。どこかに連れて行こうとしても、気分が乗らなければテコでも動かない。半面、ずっと人を見ていて、近づいてくることもある。かまってほしくて、甘い声で鳴くことも。水野さんは「普段は従順ですよ」とやさしくフォローしていた。

 今年のアニマル園長はツンデレタイプ。動物園でじっくりと観察すれば、時間がたつのも忘れてしまうだろう。

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