政治家女子48党(旧NHK党)の代表権が大津綾香氏(30)にあると主張し、立花孝志氏(55)、斉藤健一郎参院議員(42)らと対立する政治団体・つばさの党代表の黒川敦彦氏(44)が18日、東京・司法記者クラブで会見し、同党の「NHKからの請求書代理受領サービス」を請け負う司法書士の女性が名義貸しを行っているとして、法務省に懲戒請求を行ったことを明らかにした。
黒川氏は、司法書士が請け負う業務を党の職員が行っているとし「名義貸しにあたる可能性が非常に高い」と指摘。同党の資金繰りがショートしている中、司法書士へ高額な業務委託料を支払うなど立花氏による資金の使い方が不透明だとして「党の経費を浪費することによって、選挙活動や政治活動に充てる予算がほぼゼロだったことが統一地方選での大量落選につながった。大津氏は第三者委員会を立ち上げ精査するよう主張しているが、立花氏一派はそれに強く反対している」と説明した。
懲戒請求の理由を「今回の提起により、党の資金の流れの根幹に関わる事案。懲戒請求をもとに、資金の流れの調査が一歩でも進むことを期待しての行動」とした黒川氏。立花氏や支持者などから名誉毀損や業務妨害を受けているとして「単なる名誉毀損を超える言動がある。刑事、民事両面から法的手続きを進めている。具体的に経時的な法的手続きが進行中。1カ月以内には、民事訴訟を提訴しようと具体的な協議を始めている」と強調した。