ラッパーのリル・ウェインがコンサートを早々に切り上げる事態が発生した。「ウェルカム・トゥ・ザ・カーター・ツアー」の最終日となった13日、リル・ツイスト、ヤジ・ケイダー、アラン・クバスらヤング・マネー・レコードのアーティストとパフォーマンスをした後、ロサンゼルスのウィルターン・シアターに集まった観客らが「感じていない」として、ライブを突然終了させた。
ウェインは観客にこう語っていた。「感謝している。しかし、こんな奴らのために一生懸命やろうとは思わない。今回のために俺たちは努力していきたんだ。精一杯やってきた」「俺の最高のアーティストたち、アラン、ツイスト、ヤジ。俺たちヤング・マネー。お前たちの時間に感謝している」
このスピーチ後、ウェインはマイクを床に落とし、ステージから退散。どよめく観客はそれを悪戯だと思い、ウェインのニックネーム「ウィージー」を連呼し、ステージに戻るよう呼び掛けるファンもいた。だが10分ほどして観客は会場を後にすることとなった。
オンラインでも15ドル(約2100円)で視聴可能だった同イベント。ウェインはステージでこう話してもいた。「俺は現在このゲームの中で最もリアルな人間だ。レディース・アンド・ジェントルマン。お前らが今見ているものを何と考えようと俺は気にしない。しかしそれは紛れもなく現存する最高のラッパーさ」
そんなウェインは最近、ビルボード誌が選ぶ「史上最高のラッパー50人」のリストで、ジェイ・Z、ケンドリック・ラマー、ナズ、2パック、エミネム、ノトーリアスB.I.G.らに続く堂々の7位に、ベスト10では、ドレイク、スヌープ・ドッグ、ニッキー・ミナージュが後に続いていた。