【漫画】人生に絶望した男が余命半年の女性と再会し変身「最強にかっこいい」大人の青春漫画 作者の思い

橋本 未来 橋本 未来

 会社をクビになり自堕落な生活を送る主人公の根倉は、ひょんなきっかけから学生時代に片思いをしていた女性、風間と再会する。根倉はなにひとつ人生に希望を持てずにいたが、余命半年の命にも関わらず懸命に生きようとする風間に痛烈な言葉を浴びせられ、彼の人生は大きく動き出す……。社会の厳しさや生き辛さを抱えながら生きる、大人たちの胸に迫る青春漫画『僕はアナタに殴られたい』

 2018年、第41回イブニング新人賞にて準大賞&審査員特別賞を受賞した本作『僕はアナタに殴られたい』。Twitterに掲載されたこの作品には、100件以上のコメントと2万件を越えるいいねが付くほどの反響を得た。数多い青春漫画とは異なる、リアルさと漫画らしい飛躍が一体となったこの作品はどのような思いで生まれたのだろうか。そこで今回は、作者であるザビエラー長谷川さん(@zabieraaaaaaa)に、創作のきっかけから本作にかける思いについて話を聞いた。

自堕落だった自分をそのまま描いた

 この作品が生まれた大きなきっかけは、当時、長谷川さんが置かれていた環境が大きく関係しているという。「高校を卒業して8年間、正社員として働いていたのですが……。社会人生活に疲れ、自堕落になっていた自分をそのまま描きたい。そして、その自分を撃破したい気持ちで、アナログで毎日1ページ書き殴って描いた作品です。あと、ボクシングの熱い気持ちを描きたかった部分もあります」と、長谷川さん。

 胸に迫るセリフやシーンが次々と登場するこの作品の中で、特に長谷川さんが力を込めて描いたのが、主人公の根倉が奮起する後半部分だと話す。「『銀杏BOYZ』が流れ出すシーンあたりからが見どころだと思います。まわりを見返そうとキレながら描いていたシーンなので、殺気に近い感情で絵を描くことができました」

 この情熱的な作品を描いた長谷川さんはこれからの展望について、「お笑いと情熱をテーマにしたものを描いていきたいです。ど真剣にふざける人が好き。まわりを笑顔にさせている人がかっこいいと思います。 それでいて再びアナログ作画に力を入れて、生の絵を感じられるような情熱を絵にして描いていきたいです」と、熱く語ってくれた。次作では、どのような物語で気持ちを盛り上げてくれるのか。楽しみでならない。

 <ザビエラー長谷川さんInformation> 
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