参政党の松田学代表(65)、副代表兼事務局長の神谷宗幣参院議員(45)が26日、国会内で定例会見に出席し、同党ボードメンバー(幹部役員)の赤尾由美氏(57)、田中義人氏(50)が同日付で辞任したことを発表した。
参政党〝ゴレンジャー〟の紅一点だった赤尾氏は「約1年4カ月くらい政治団体の役員みたいな肩書をいただいたわけですけども、基本的には製造業の経営者で本当に民間人という意識が強いものですから、非常に今から考えると荷が重かった。アドバイザーとして、党員として引き続き参政党の活動はやっていきたい」と話した。
田中氏は、15日に遊説中の岸田文雄首相に爆発物が投げ込まれた事件を受け、自身のツイッターで「事件そのものが支持率上げのための仕込みかもと疑ってしまうのは私だけ?」などとつぶやき、炎上していた。
神谷氏は「田中義人さんはもともと町議ということで議員の代表として入ってもらったんですが、今回(9日投開票の北海道)道議に挑戦されて落選されてしまいましたので、職員という形に移行していただく。赤尾由美さんは、新たに県会議員が何人か誕生したので、その方々に譲りたいということでしたので辞任された」と説明した。
田中氏の辞任については「選挙で落選が分かった段階でボードメンバーは変わっていただくという話をしていた。その後ツイートの件があった。内容は不適切なものだったと判断しているが、ボードメンバーはあくまで代表、副代表と原則的に議員でやろうということでしたので、落選されたことが一番の要因」とした。
統一地方選では231人を擁立し、100人が当選した参政党。福井県議の藤本一希氏(26)、熊本県議の高井千歳氏(37)が新しくボードメンバーになる。