「丸ごとすぎるw」速攻却下された「富士そば」幻の商品が話題 担当者「シンプルに焼き芋を乗っけてみよう」

藤丸 紘生 藤丸 紘生
速攻で却下された幻の商品「焼き芋そば」 名代富士そば公式ツイッター(@fujisobar)より
速攻で却下された幻の商品「焼き芋そば」 名代富士そば公式ツイッター(@fujisobar)より

 東京都内を中心に展開する立ち食いそば屋「名代 富士そば」の公式Twitterが15日に投稿した「速攻で却下された幻の商品」の写真が、「丸ごとすぎるw」「芋食うか、そば食うか。どっちかにしません?」「発想は好き」「攻めすぎているw」と反響を集めている。

 話題を呼んでいるのは「『旬の徳島フェア第2弾』の商品開発の際に、速攻で却下された幻の商品がこちらです」とつづり、投稿した試作品の写真。見れば一目瞭然、かけそばの上に焼き芋が丸ごと2つも鎮座している。徳島の名産「なると金時」をそのまま乗っけてしまうという単純明快な計算式によって導かれたダイナミックな試作品。その見た目は「速攻却下」という結果に十分な説得力を持たせている。

 「富士そば」を運営するダイタンホールディングス株式会社の担当者によると、焼き芋そばは同フェアの試作第1弾として開発されたといい「徳島といえば、さつま芋。さつま芋といったら、焼き芋。じゃあ、シンプルに焼き芋をおそばに乗っけてみようと」と経緯を明かした。「見た目と味に問題はなかった」というが「皮がどうしても邪魔で…」と問題が発覚。皮をむいた状態で提供すれば解決するが「皮をむくと、見た目が焼き芋じゃない。『焼き芋そば』という名前に合わない」と話した。また、食べやすいサイズにカットする案には「カットしたら、焼き芋感がなくなる」とロマン溢れる見た目にこだわりを見せた。

 却下はされたが、リプライの中には「試作まではしたのか…」と企画段階を通過したことに驚く声もあった。ただ同担当者によれば、同社の商品開発は「まずは試作してみて、それから考える」というスタイルだという。

 その後、大学芋を乗せたそばにも挑戦。見た目、味ともに問題はなかったが、こちらも却下。その理由を同担当者は「商品の管理や調理工程の面でなかなかうまくいかず…」と明かした。最終的に同フェアでは、なると金時とすじ青のりを使った「徳島特製かき揚げそば(うどん)」が販売された(現在は販売終了)。しかし、同担当者は「芋だけを使った商品を作りたかった」と本音を明かし、次回徳島フェアが開催されるとすれば「焼き芋でやりたいですね」と諦めていない様子だった。

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