職場でのハラスメント感じた「経験あり」が65.8% 年代別では40代が85.7%で最多

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※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)
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 キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』がこのほど、全国の20人~1000人以上規模の会社に1年以内~10年以上勤務している、20~50代の男女354人の社会人を対象に行った「2023年 ハラスメント実態調査」の結果を公表した。

 過去職場でハラスメントを感じた経験について聞くと、全体の65.8%が「経験あり」と回答し「経験なし」は34.2%だった。また過去ハラスメントを感じた経験のある233人に直近1年間でハラスメントを感じた経験を聞くと、「経験あり」が51.9%で、「経験なし」は48.1%となった。

 ハラスメントを感じた経験を男女別で見ると「経験あり」の男性が66.8%で、女性は63.2%でほぼ差がない結果。また同じく「経験あり」を年代別で見ていくと、40代が85.7%で最多となり、次いで30代が83.5%、50代が75.7%、20代が37.3%で、20代が最も少なく、他の年代では8割前後と高い割合になった。

 ハラスメント被害の頻度を聞くと、「ほぼ毎日」が10.7%、「週に数日」が18.5%、「月に数日」が19.7%、合算した48.9%がほぼ毎日から月に数日被害を受けていることが分かった。なお、「年に数日」は51.1%で最多回答だった。ハラスメントの加害者について聞くと、「上司」が72.5%とダントツ。「先輩」が27.0%、「役員」が14.2%と続いた。

 被害の種類については「パワーハラスメント(以下パワハラ)」が81.5%で圧倒的。次いで「モラルハラスメント(以下モラハラ)」が36.5%、「セクシャルハラスメント(以下セクハラ)」が20.6%。具体的な内容を聞くと、「個人を否定するような言動」が54.9%で最多となり、「能力を否定するような言動」が49.8%、「精神的な攻撃や嫌がらせ」が37.3%で上位を占めた。

 被害による影響について聞くと、「精神的に負の感情を持つようになった」が51.9%でトップ。次いで「精神的ダメージにより不安定になった」が33.9%、「心身ともに体調を崩した」が27.5%となった。いずれも精神的なダメージの影響に関する結果に。また被害についての相談相手を聞くと、「誰にも相談していない」が45.5%で最多。「社内の信頼できる人に相談した」が26.6%、「家族または配偶者や親族に相談した」が23.2%が続いた。「直接話した」は12.9%だった。

 回答者全体に職場のハラスメント防止対策の有無を聞くと、「ある」が60.5%で、「ない」が16.9%、「有無を知らない」が22.6%。また防止対策ありを回答した214人にその満足度を聞くと、69.3%が「不十分な対策である」となった。

 防止対策ありを回答した214人に具体的な対策を聞くと、「職場で相談窓口を設けている」が56.8%で、次いで「ハラスメントガイドラインの周知」が45.5%、「ハラスメント研修及び教育の実施」が33.9%。またハラスメントを感じた経験のある233人にハラスメントが原因の退職経験有無を聞くと、「退職経験あり」が53.6%で、「退職経験なし」が46.6%になり、半数以上がハラスメントの影響で退職に追い込まれている結果となった。

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