格闘王・前田日明氏がオカルト好きを公言「幽体離脱して前世で宮本武蔵と遭遇!?」「世界は仮想空間」

深月 ユリア 深月 ユリア
トークイベントでオカルト作家の山口敏太郎氏(左)と語り合った〝格闘王〟前田日明氏=横浜市内
トークイベントでオカルト作家の山口敏太郎氏(左)と語り合った〝格闘王〟前田日明氏=横浜市内

 ”格闘王”はオカルト好きだった。現役時代から読書家で知られ、文学、哲学、心理学など幅広いジャンルへの知的好奇心を示していた元格闘家の前田日明氏(64)がこのほど、「オカルト」をテーマにしたトークイベントにゲスト参加し、その博識ぶりを披露した。現地取材したジャーナリストの深月ユリア氏が内容の一部をリポートする。

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 「伝説の格闘家」と呼ばれた元プロレスラーの前田日明氏、「オカルト界の巨匠」と呼ばれる作家の山口敏太郎氏とのトークライブが3月18日に横浜市で開催された。前田氏は今回のトークショーで初めて「オカルト好き」を告白した。前田氏はさまざまな「不思議な経験」をしてきたそうだ。

 「(電子掲示板サイト)『2ちゃんねる』で(意識を肉体から分離させる)幽体離脱に関するコラムを見た時に興味を持ちました。モンロー研究所(※米バージニア州にある『意識』についての研究所)のヘミシンク(※特定の周波数の音を聞くことで不思議な体験ができるといわれる音源)を使いましたが、全くできませんでした。そこで『ヘミシンクで幽体離脱が成功しない場合の方法』について本を見付けて、瞑想(めいそう)の練習をしたら、さまざまなビジョンを見ました。まるで宙を飛んでいるような『明晰(めいせき)夢』を見たり、前世のビジョンを見たこともあり、その時に宮本武蔵のような人に会いました」(前田氏)

 前世が存在するとしたら、前田氏の前世は宮本武蔵と所縁がある人物なのだろうか。米起業家イーロン・マスク氏や一部の科学者たちが支持している説で「人類が生活している世界がコンピューターによるシミュレーション・リアリティーである」という映画「マトリックス」のような「シミュレーション仮説」という仮説があり、前田氏も関心が高いようだ。

 「どこかで我々の脳がコンピューターにつながれていて、世界が仮想空間であり、我々の『本体』は別の空間にある可能性ある、という話がありますね」(前田氏)

 前田氏が格闘家であることから、「合気道の創始者である植芝盛平が超能力者説」の話が出た。植芝氏は「指1本で人を投げ飛ばせる」「プロボクサーのパンチをつかむ」「30人の憲兵隊の襲撃を1人で返り討ちする」といった〝伝説〟がある。植芝氏の技について、山口氏は「超能力ではないかという説もありますが、催眠術ではないか、という説もありますね。催眠術の場合、ほ乳類にしか効かないとか」と私見を述べた。

 「オカルト」といえば昨今、米国防総省がUFO(未確認飛行物体)について調査していることが話題になっているが、地球外生命体に関する話題もあがった。

 「宇宙人グレイを解剖したり尋問したりするビデオがありますね」(前田氏)

 「月周回衛星『かぐや』が写した月面の映像は40秒間映らない時間があります。それは、月の空洞の中にあるエイリアン基地を隠蔽しているため、という説もあります」(山口氏)

 そういった都市伝説なども飛び交い、議論は多岐にわたって白熱。前田氏は「今回のイベントでオカルト好きがばれちゃいましたね(笑)」と上機嫌だった。今後は「オカルト文化人」としてもブレークするかもしれない。

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