ガーシー氏除名宣告10分後に氏名標スピード撤去 議員事務所も明け渡し

杉田 康人 杉田 康人
ガーシー前参院議員
ガーシー前参院議員

 参院は15日開いた本会議で、政治家女子48党のガーシー参院議員(51、本名・東谷義和)を除名とする懲罰案を出席議員3分の2以上の賛成で可決した。尾辻秀久参院議長(82)が除名を宣告し、ガーシー氏は国会議員としての資格を失った。

 除名決定から10分後には、職員がドライバーを使ってガーシー氏の氏名標を外した。同党の浜田聡参院議員(45)が本会議終了後、ずっと倒されたままだった「ガーシー」と書かれた名札を立て〝出席〟を表したが、スピード撤去となった。

 参院議員会館に割り当てられているガーシー氏の事務所は、明け渡しを求められる。この日、あわただしく動いていたガーシー氏の政策秘書は「引っ越しの猶予があり立ち入りはできますが、執務はしないでとのことでした」と話した。

 ガーシー氏の除名に伴い、比例名簿から同党副党首の斉藤健一郎氏(42)の繰り上げ当選が決まる見込み。ガーシー氏の秘書は今後、斉藤氏の秘書となるものの「約2週間かかる。決まるまでは使用できません。同じ部屋が割り当てられると思いますが…」。

 参院議院運営委員会は14日、失職した国会議員に交付される「前議員バッジ」を、ガーシー氏に交付しないことを決めている。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース