「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース」(3月2日開幕、琉球GC=パー72)
予選ラウンドの組み合わせが28日、発表され、27日に今シーズン限りでの日本ツアーからの引退を発表したイ・ボミ(韓国)は、渡辺彩香、高橋彩華と同組になった。昨年年間ポイントランキング女王の山下美夢有は、稲見萌寧、勝みなみと同組。
この日、イ・ボミは練習ラウンドを終えて公式会見に臨んだ。引退発表から一夜明け「正直、試合に臨む緊張感がすごすぎて、引退のことはあまり頭にない。今週もいい思い出ができるように頑張りたい」と現在の心境を打ち明けた。
2015、16年に賞金女王に輝いたが「18年からショット、スイングに悩みが出てきて。そこから自分のプレーがあまりできなかった」という。さらに「賞金女王2回の後、目標はなかった。あと性格的に競うことがあまり好きじゃない。ゴルフが大好きだったから試合を頑張っただけ。ゴルフを始めたときから28歳まで頑張ろうと思った。結構長くできたと正直、思う」と穏やかな表情で話した。
トレーナーら周囲のスタッフからは現役続行を勧める声もあったという。それでも「自分の満足感よりお母さんや家族、ファンが喜んでくれる姿が好きだった。(ゴルフに悩む)私の気持ちで周りがしんどくなるのが気になった。それもやめる理由になったかな」と打ち明け、「スタッフたちが助けてくれたから今までゴルフができた」とこれまでの支えに感謝した。
最終試合は10月中旬のホステス大会、延田グループ・マスターズGC(兵庫)を予定。「何試合出るか分からないが、全国のファンに感謝の気持ちを伝えたくて早めに発表した」という。ファンには「頑張っている姿を見てほしい」とし「どこへ行っても成績の話じゃなくて、声援を受ける、応援をされる、その感じだけで終わりたい。成績にプレッシャーとか感じず、応援されることだけ考えてプレーしたい」とラストイヤーの奮闘を誓った。