作家の吉岡平さんが1月13日に死去した。62歳だった。吉岡さんの原作を舞台化してきた朝倉薫演劇団の公式サイトが26日、発表した。葬儀は近親者で行った。
ライトノベル作家として、スペースオペラ小説「宇宙一の無責任男」シリーズが人気を集めた。同シリーズは1993年放送のテレビアニメ、後にOVAにもなった「無責任艦長タイラー」の原作になった。
同劇団を主宰する朝倉薫氏は公式サイトに「2022年の暮れには、本年7月に公演予定の新作を打ち合わせ、新作についても盛り上がり、意気揚々と新年の再会を約束しておりました。近い関係者の方からのご報告をいただき、ご遺族の意向ということで、お知らせを届けるのもごく少数にとどめました。そのため、ファンの皆様には戸惑いを与えてしまったことを改めてお詫びいたします」と経緯をつづった。
さらに、今年7月の公演延期を明かした上で「必ずや『宇宙一の無責任男』シリーズを上演し、吉岡平の意思をみなさまにお届けすることをお約束します。共に新作を創る喜びを分かち合い、晩年を過ごせたことは、私たちの誇りであります」と、追悼および感謝を記した。