「君の名前で僕を呼んで」で知られる俳優のアーミー・ハマー(36)は性的暴行で告発された後、自殺が脳裏をよぎったことを明かした。レイプならびに攻撃的な性行為を強要した罪で捜査を受けているものの全否定を貫いているアーミーが、今回初めて口を開いた。
元妻エリザベス・チェンバースとの間に8歳と6歳の子供がいるアーミーは、2年以上前に告発された後、ケイマン諸島で自殺も考えたことを明かした。
「海に出て、出来るだけ遠くまで泳いでいった。溺れるか、船に衝突するか、サメに食べられることを願ってね。そしてまだ僕の子供達が浜辺にいることに気が付いたんだ。子供達にそんなことは出来なかった」
一時期アーミーは純資産1000万ドル(約13億円)と言われていたものの、法的費用で「莫大な借金」があるそうで「僕の経済状況は、金欠なだけではなく、膨大な借金がある。家族から借金して法的費用を払ったこともあるし、友人に食料を買ってもらわなければならない時もあった」とエアメール・ニュースに話した。
また今の時代では「罪のつぐない」が許されていないとして、著名人をはじめとした特定の対象の発言や行動をSNSなどで糾弾し、不買運動や番組を中止させたりすることで、その対象を社会から排除しようとするキャンセル・カルチャーにも言及した。
「どこにも例がある。(90年代にドラッグ関連で複数回逮捕された)ロバート(ダウニー・Jr)は、そういった人々の1人で、色々とあった後、新たな道を通して償う機会があった。それがキャンセル・カルチャーで欠けていることだと感じている。誰かが何か間違ったことをした瞬間に、彼らは捨てられる。リハビリテーションのチャンスはない。償いのチャンスはない。誰かが間違いを犯すと、僕達は壊れた使い捨てカメラのように捨ててしまうんだ。ロバートや他の人々は、痛みを経験し、そして成長した人間の例だ。それを僕も目指している」。
続けて「誰も僕を雇わない。保険もかけられないだろう。作品に繋がることは出来ないんだ。誰も僕を触ろうとしないだろう。なぜなら、もし彼らが僕を雇えば、加害者を応援しているとみなされるからだ。そうなると自分達もキャンセルされかねないからね」と語った。