アカデミー賞、主演女優賞ノミネートの過程を見直し SNSでの称賛キャンペーン巡り調査

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アンドレア・ライズボロー
アンドレア・ライズボロー

 映画芸術科学アカデミーが、今年のアカデミー賞ノミネート作品に関する「投票手続きの検証」を行うという。『トゥ・レスリー(To Leslie)』のアンドレア・ライズボローがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことについて、著名人が一同にSNSで称賛した草の根キャンペーンによるものだという強い反発が起きており、同アカデミーは名前こそ挙げていないものの、異例の声明を発表した。

 「賞の競争が公正かつ倫理的に実施することがアカデミーの目標であり、私たちは包括的な賞のプロセスを確保するために尽力しています」「私たちは、今年のノミネート作品にかかわるキャンペーン手順の見直しを行っています。ガイドラインに違反する行為がなかったことを確認し、今年の候補者をめぐるキャンペーンの手順を再検討しています。また、ソーシャルメディアやデジタルコミュニケーションの新時代において、ガイドラインの変更が必要かどうかも検討します」

 「私たちは、ノミネーションと投票手続きの誠実さに自信を持っています。また、優れたパフォーマンスに対する真の草の根キャンペーンを支援します」

 ロサンゼルス・タイムズによると、この映画の監督であるマイケル・モリスと妻メアリー・マコーマックは、知り合いの有名人たち「ほぼ全員に連絡」し、ソーシャルメディアで作品をサポートするよう呼び掛けていたという。多くの著名人の投稿には同じような文言があり、「大きな心のある小さな映画」と投稿しているという。投稿した著名人にはケイト・ウィンスレット、ジェーン・フォンダ、シャーリーズ・セロン、グウィネス・パルトロウ、エイミー・アダムスなどがいる。

 関係者がバラエティ誌に語ったところによると、アカデミーにはノミネートに関する電話やメールが「殺到」しているものの、正式な苦情は出されていないという。

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