米ラッパーの50セントが「心の病」について持論を明かした。ラジオ番組『ビッグ・ボーイズ・ネイバーフッド』で自身の経験などを踏まえ、持論を述べた。
「俺が信じていないことがある。己の経験を通して、その人間は形成される。俺は人生の中で、自分のシステムに決して組み込まないものがある」「(自分にとって)うつは贅沢品だ。俺の生まれたところでは、うつになる余裕がないからな」
50セントは、ニューヨークの貧しい家庭に生まれ、幼少時から父親がおらず、ドラッグの売人だった母親は8歳の時に殺害された。その後は祖父母に育てられ、12歳の時にドラッグ売買を始め、反骨精神をラップにぶつけたという壮絶な過去を持つ。
さらにメンタルヘルスが毎日の義務の妨げになってはいけないとして、こう続けた。「生活費を払うために働く。目が覚めたら、やるべきことをやる。今やりたくないけど仕事をしている人間がいる。責任があるから不快を感じながら仕事をし、日々の事をこなしている」「このような人間がスランプに陥って、もう何もしないとなったら、一体彼らはどうなるのかと思うね」
一方、友人でGユニットのコラボレーターでもあるトニー・イエイヨーについてこう話していた。「俺のソロアルバムが彼らのおかげで大成功となった。だからクルーの他の奴らにも機会を作ってやるのが俺の役割だった。イエイヨーに焦点が当たって欲しい。そうすれば俺はビジネスに集中できる」
「50セントがしたことを奴がやり、俺は経営全体に携わるのさ」「2人の関係は変わらない。奴はアーティストとして50セントを続け、俺は自分たちの成功の最大の功労者となればいい」