イギリス王室のヘンリー王子(38)が戦闘機の攻撃訓練で父親の車を狙い、その後父親を「助けた」という。メール・オンラインが12日に報じたところによると、ヘンリー王子は10日に出版された回顧録「スペア」の中で、従軍時に英ノーフォークで戦闘機を用いてチャールズ皇太子(当時)の車を狙ったことを明かしたという。
回顧録の中で王子はこう語っている。「私は父に会うのが大好きで、父が私に誇りを感じてくれ、また褒め言葉に支えられていました。しかし、私はミッド・コントローラーで、タイフーン戦闘機に『ちょっと待て』とは言えませんでした。父は『私のかわいい息子よ仕事に戻りなさい』と言って車で走り去りました」「その時私はタイフーン戦闘機に言いました。『新しい目標だ。グレーのアウディ、私の位置から南東へ向かっている』と」「東西に向いた大きな銀色の納屋に向かっているタイフーン戦闘機は父を追跡し、車の真上を低空で通過しアウディの窓ガラスが割れそうになったほどでした」「しかし最終的には、私の命令で私は父を助けました。タイフーン戦闘機は銀色の納屋を吹き飛ばし粉々にしてしまいました」
タイフーン戦闘機が送られたことについて同メディアは「マーハム空軍基地は何十もの苦情を受けていた。サンドリンガムは飛行禁止区域のはずだった。苦情を言った人たちは皆、『それが戦争だ』と言われた」と報じている。
ヘンリー王子は、2012年2月に副操縦士としての資格を取得。2度目のアフガニスタン遠征でタリバンの戦闘員を25人殺したと同著の中で告白していた。陸軍ではウェールズ大尉として知られたヘンリー王子は、ヘルマンド州で活動する国際治安支援部隊とアフガニスタン軍へのヘリコプター支援に貢献、陸軍航空隊第662飛行隊のバスティオン基地を拠点に、2500時間の飛行時間、100回以上のミッションをこなしている。