戦争中なのにロシア関連市場持ち直し? ロシア人旅行者が急増しているタイ 11月は9月の7倍近くに

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プーケットのビーチで楽しむロシア人旅行者(ロイター=2022年12月撮影)
プーケットのビーチで楽しむロシア人旅行者(ロイター=2022年12月撮影)

 タイを訪れるロシア人旅行者が急増しており、11月の人数は9月の7倍近くに達したことが分かった。

 タイはアジアで屈指の人気を誇る観光地。7月に新型コロナ感染対策に関連した最後の入国規制を解除し、コロナ禍で打撃を受けた観光産業の立て直しを急いでいる。そのかいもあり、11月だけで入国者数は175万人と、昨年全体の4分の1を記録した。そんな中でも、9月以降特に目立つのがロシア人。月間ベースの入国者数の伸びで他の全ての外国人を圧倒している。

 国別入国者数を見ると、コロナ禍前の2019年時点でロシアは7番目だったが、今年11月はマレーシアとインドに次ぐ10万8985人。10月の4万4314人、9月の1万5900人から大幅に膨れ上がっている。タイ政府観光庁によると、ロシア人に人気のある行き先の1つが直行便があるプーケット。訪問者のおよそ4分の1を占めているという。

 ロシア人旅行者は長く滞在する傾向があり、厳しい寒さを逃れてきた人の中には最長3カ月とどまるケースもあるという。ラグーナ・リゾーツ・アンド・ホテルズのスチュアート・リーディング副最高経営責任者(CEO)は「今年は、特にウクライナの戦争が始まった後で、ロシア関連市場が持ち直している」と語り、タイバーツに対するルーブルの値上がりもプラスに働いているとの見方を示した。

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