おうちでホテル気分?ビジネスホテルによくあるキーホルダー型照明スイッチを取り付けてみた

野中 比喩 野中 比喩

年末年始、旅行や帰省などで遠出の計画を立てている人は多いのではないだろうか。

旅館やホテルに宿泊すると、なにかと自宅とは勝手の違うものだが、照明スイッチもその一つ。最近はカードキーを差し込むタイプが増えてきたが、一昔前はルームキーのキーホルダーを差し込むタイプの照明が多く見られたものだ。

今、Twitter上ではあの懐かしい照明スイッチを、なんと自宅に取り付けてしまったという投稿が話題を呼んでいる。

「家の鍵を家の中で無くしがちな人にうってつけやん?!」
「鍵がかさばること以外は便利やね」
などと話題の投稿の主は電子クリエイターとしてさまざまな電子工作を手がけるさばかんさん(@Zo3_ERC)

今回の投稿についてお話を聞いた。

野中比喩(以外、野中):あのタイプのスイッチ、正式には埋め込みタブレットスイッチと呼ぶのですね。ご自宅に取り付けようと思われたきっかけは?

さばかん:大阪・日本橋の電子部品屋さんで一目惚れしたのがきっかけです。他にもミサイルスイッチやエマージェンシースイッチ等の魅力的な商品もあります。

野中:この電気スイッチ、ビジネスホテルでしか見たことないのでテンション上がりました。取り付けは簡単にできるのでしょうか?

さばかん:取り付けには第二種電気工事士の免許が必要です。僕は高校時代に取得しました。家庭内の古いスイッチを新しいものに交換出来たりと、実用性の高い資格になっております。

配線図が取り扱い説明書とスイッチ裏に記載されているので、取り付けにはさほど苦労しませんでしたが、タブレットを差し込み最初のスイッチを入れる瞬間はドキドキしました。部屋の電気が付いた瞬間はやはり感動しましたね。

野中:さばかんさんが電子クリエイターとして活動されるようになったきっかけを教えてください。

さばかん:子供の頃から科学に関心があり、独学で電気やメカも触っていました。高校に入ると競技用ロボットを作る部活に入部して電気の知識を蓄え、大学に上がると競技からは離れ、自由なものづくりを楽しんで卒業後も制作を続け今に至ります。

野中:電子工作は火事や感電などの恐れがあるので知識がないとできない分野ですね。お気に入り作品を教えてください。

さばかん:メインで制作してるのがぞうさんじょうろ型のラジコンロボットで、現在は7号まで制作して磁石入りのタイヤで壁を走らせたり、壁を検出して自動操縦をさせたりと日々様々な実験やアップデートを繰り返しています。

野中:かわいいですね!

さばかん:SNS上でバズった作品としては1.3万いいねのWiiのマスクや、14万いいねを越えたカロリーオフスイッチがあります。

Wiiのマスクは本物のWiiを分解、改造して制作しました。本物同様に光るようにし、サイバーパンク感が人気でしたね。

野中:Wiiユーザーではないですが、ゲームのハードが大好きなので日常で付けたいくらいです。

さばかん:カロリーオフスイッチのキーホルダーは、本物のスイッチを利用しました。スイッチに「カロリー」と書いてあり文字通り「カロリーをオフに出来る」と話題になりました。

野中:これからの年末年始にめっちゃ使いたいです!今後の展望をお聞かせください。

さばかん:みんなに見てもらいたいですね。僕の電子工作作品でより多くの人がクスッと笑えたり楽しんでもらえたりするのが嬉しいです!

年明けに大阪・梅田にある芝田町画廊さんで初個展「道脈」を開催することになりました。結束バンドとケーブルで高速道路のジャンクションを表現します。

◇ ◇

電子工作というレアな分野で斬新なクリエイター活動を展開するさばかんさん。これからも日常をぱっと明るくしてくれるような素敵な作品を期待したい。

さばかん/さば電子さん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/Zo3_ERC
Instagramアカウント:https://instagram.com/zo3_erc
YouTubeチャンネル:https://youtube.com/@user-mp8bb5sd6m

初個展「道脈」

会期:2023 1月6日~1月15日
大阪市北区芝田2-9-19 イノイ第2ビル1F

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