自衛隊員の肉体美を競うボディビルコンテスト・第6回自衛隊プレミアムボディが10日、千葉市内で行われ陸上、海上、航空自衛隊それぞれの各「総合」部門と40歳以上の「マスターズ」、定年退官した「OB」、女性自衛官の「レディース」の6部門に分かれて全国から133人が出場した。
陸海空の各グランプリから、海上自衛隊の立見北斗さん(24)が総合グランプリに選ばれた。自衛隊埼玉県地方協力本部で、海上自衛官を募集する広報官を務める立見さんは「海上自衛隊を背負って出場しているので、負けられなかった。広報官として隊員募集をしているので、一般の方が最初に見る自衛官は私になる。頼りない体は見せられないし、いい印象を与えたい。見た人がかっこいいと思う体になりたい」と、自慢の大胸筋をピクつかせた。
毎朝、勤務前の朝4時半からジムでトレーニングするのが日課という。168センチ、63キロのやや小柄な体格ながら、ベンチプレスは150キロを上げる。「トレーニングの目標がないかと思い、2019年からこの大会に出始めた。厳しい訓練をしながら体づくりをし、一般のお客さまの前で肉体美を披露する場という意味で魅力がある大会。見てくれ!という感じ」と、自衛隊ナンバーワンの肉体を400人の観客に見せつけた。
海上自衛隊入隊後は、ずっと艦隊勤務だったという立見さんは「朝6時起床、夜10時就寝なので睡眠も、食事の面でも栄養がしっかり取れるので健康になる。規則正しい生活習慣が自然に身につき、体に良い方向しかない」と、船上での生活がナチュラルな肉体美の基礎となった。
ボディビルコンテストながら、自衛隊らしく「敬礼ポーズ」も審査対象になる。自衛隊員の任務として国防、災害派遣、国際平和協力活動を挙げた立見さんは「何もなければそれでいいのですが、災害などの有事や外部からの侵略があった時、国を守らないといけない。そのためにも体力は必要と考えております!」と、凜々しい敬礼ポーズを見せた。