ケヴィン・スペイシーのセクハラ訴訟で一部棄却 精神的苦痛は認められず暴力行為のみで続行

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 ケヴィン・スペイシー
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 俳優のケヴィン・スペイシー(63)に対するセクハラ訴訟で、訴えの一部が棄却された。俳優アンソニー・ラップが14歳だった1986年にパーティーの場で、10歳以上年上だったケヴィンから性的暴行を受けたとして民事訴訟を起こしているが、今回スペイシーが意図的に精神的苦痛を負わせたという訴えが法廷で棄却され、暴力行為の訴えに関する裁判のみ続行が許可された。

 17日に出廷したケヴィンは、ラップの訴えを「真実ではありません」と否定した。また、なぜプライベートを明かしてこなかったのかと質問された際には、自身の父親が白人至上主義者でネオナチだったことから「自分と兄弟は何時間もその信条について聞かされた」と明かし、「あの家で起こった全てのことを、自分の中に閉じ込めていた。私達は、あのことについて決して話したことはない。このことについては公の場で話したことは一度もない」と続けた。

 一方のラップは、嘘の告発をしたのかと尋ねられ、「していません。私の身の上に起こったことで、私は大丈夫ではありませんでした」と反論した。

 ラップは、2020年に性的暴行に関する刑事訴訟が棄却された後、心的障害や医療費、失業に対する慰謝料を求めて民事訴訟を起こしていた。

 法廷書類には、マンハッタンのパーティーで、ケヴィンから身体を持ち上げられベッドに降ろされた過程でお尻を触られたと記されているが、両者とも服を着たままでキスや服の中に手を入れることもなく、2分足らずの出来事だったという。

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