田舎の夜に浮かぶコイン精米所の明かりを再現した間接照明が、「懐かしい」「ほっとする明るさ」とツイッターで話題となっている。
組み立てたプラ板の中にLED照明を入れた作品。正面のドアには「営業中」「低温精米」「残米ゼロ」の文字がプリントされた張り紙が。虫の鳴き声が響く中、コイン精米所の明かりが田舎の夜を照らしている光景が思い浮かんでくる。ノスタルジックな雰囲気に多くの反応が寄せられ、投稿したツイートは10日まででリツイート数は2万2000を超え、14万件以上の「いいね」を獲得している。
製作したなるみ(@nal_333)さんは、今年4月からの新社会人。上京してから半年が経過し、少しずつ都会の暮らしに慣れてきた一方で、地元のことを忘れていく寂しさを感じていたという。「何か田舎にしかないものを作りたい」と考え、製作に至った。製作期間は半日ほどで「実際にポツンと立っている時のかわいさや哀愁を表現できるように、ある程度デフォルメをしながらもなるべくリアルに作りました」とこだわりを明かした。
なるみさんは精米所の思い出について「地元が田舎だったので生活圏内にいくつもありました」。1人ではあまり利用する機会がなかったが「小さい頃、農家のおじいちゃんのお手伝いで使ったことを覚えています」と振り返った。
反響が大きく、なるみさんは「自分以外もコイン精米機に情緒のようなものを感じているんだなとすごくうれしくなりました」と喜んだ。一方で「東京にもコイン精米機あるよ」と紹介するコメントに驚いたといい、「どうしても生のコイン精米機を見たくなったら行ってみようと思います」と語った。