OCTPATH・栗田航兵&海帆 「素晴らしい軌道に乗っている」サマソニに挑んだ充実の夏

笑みを見せるOCTPATHの(左から)海帆、栗田航兵
笑みを見せるOCTPATHの(左から)海帆、栗田航兵

 今年2月にデビューした8人組ボーイズグループ「OCTPATH(オクトパス)」は、今夏、大型音楽フェス「SUMMER SONIC 2022」に初出演し、グループ初のワンマンライブも開催した。11月16日にはサードシングル「Like」を発売する。メンバーの栗田航兵(20)と海帆(23)は「素晴らしい軌道に乗っている」と充実した日々を送っている。

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 ―新曲「Like」はミドルテンポのダンスチューン。ミュージックビデオ(MV)の見どころは。

 海帆:今までとはガラッと違ったラグジュアリーな撮影場所で、衣装はジーンズという違和感がありつつクセになるようなMVになっています。

 栗田:「Like」ということでMVのソロカットで自分の好きなものを持っているので、「このメンバーの Likeはこういうものなんだな」っていうのも楽しめます。

 ―振り付けについては。

 海帆:ニュージャンルですね。振り付けしてくださった方がLAを拠点にされていて、バイブスというか雰囲気がやっぱり現地の最先端の動き方でした。さらにオールドスクールのような踊り方がミックスされた感じなので、今までにないような振り付けを楽しんでいただけたら。

 振付師さんがその場で構成を作ってくださって、そのフランクなノリと曲調に合わせた踊りがメンバーそれぞれにマッチしています。振付師さんと実際に対面で会えたからこそ感じるバイブスみたいなものがあって、それを意識してます。

 栗田:いつもは(振付師と対面ではなく)僕たちの代わりの方が踊ってくれたビデオを見て踊り込むんですが、今回は来日してくださって直接振り付けしていただいたんです。振付師さんは(メンバーについて)何も何も知らない状態で、その場で僕たちの個性を見て振り入れをしていただいたので、ダンス対する楽しさも今まで感じたことないくらい吸収できました。 その場で「君はちょっと違う動きをしてみよう」みたいな。指示するんじゃなく、自分の感覚でやりたい動きをやってみてと言われたので、LAは行ったことないんですけど、LA感じました(笑)。

 ―海帆さんはLAにダンス留学した経験がある。なじみはありましたか。

 海帆:LAバイブスがばしばしストレートできましたね(笑)。

 ―デビュー1年目の今夏は「SUMMER SONIC 2022」のオープニングアクトを務め、「LIVE STAND 22-23」など大型フェスに多数出演しました。

 栗田:他のアーティストの方と共演だったり、フェスのステージがすごく多い夏だったなと思います。自分たちはこの業界に入ってまだ1年たってなかったので、このスケジュール感はすごくタイトで切羽詰まってる時もありました。

 でも僕たちの性格上、スケジュールが詰まってるほうが燃えるというか。誰も弱音や文句を言わず、しっかり一つ一つ姿勢よく取り組んでるメンバーしかいないので、僕のモチベーションも保たれましたし、一緒に乗り越えた感があった夏だと思います。「MY PATH」(9月に開催した初ワンマンライブ「OCTPATH 1st LIVE -MY PATH-」)が終わり少し落ち着いたんですが、そこまでのかけ上がり具合がよかったなと思います。

 ―これまで開催してきたファンミーティングとは異なり、フェスで自分たちのファンだけではない客席を前にした気持ちは。

 海帆:SUMMER SONICという大きなステージで、初の野外スタジアムだったんです。スタジアムごと揺らしていこう、スタジアムの外にいらっしゃる方々もどんどん僕たちの方に響かせていこうと掲げてました。絶対に僕たちの方に向いてもらいたいっていう強い気持ちは、ステージ前にみんなでホワイトボードに書き出して共有したりしました。

 栗田:(印象深かったのは)やっぱりサマソニですかね。僕たちはステージに立たせていただく時は、「届け!」というのを軸に、場所によってどういう人がいるのかを話し合って、その人たちに向けての目標を立てていたんですけど、サマーソニックはやっぱり初めての野外。今までは屋内で2階、3階、上まで届けよう!としていたんですけど、突き抜けてるじゃないですか上が(笑)。

 オープニングアクトで、(ステージ前に)入ってこない方もたくさんいたんですが、「何なんだろう」って興味を湧かせたいというのがあったので、〝鬼の音漏れ〟を聞かせて、声の覇気で、ちょっと聞こえただけで外の屋台で食べている人を惹きつけたいっていうのを言ってました。あとやっぱり、外国のアーティストさんとかすてきなアーティストさんばかりで、その方々のオープニングアクトを務めさせていただいたので最高のスタートを切るぞっていう目標を掲げました。今まで一番達成感のあるステージだったと思います。

 ―他のアーティストのファンもいる”アウェー”のステージで、プレッシャーを感じることは。

 海帆:僕は怖いとかプレッシャーとかありますけど、(メンバーは)誰一人としてステージに対してのネガティブを発さない。ステージに対してしんどいとかじゃなく、これを達成するにはどうしたらいいかっていうポジティブな面にみんな置き換えてました。メンバー全員がずっとモチベーション高くできてるのは本当に僕も助かってますし、そういう意味では僕たちはめちゃくちゃ素晴らしい軌道に今熱く乗っているんじゃないかと思います。

 ―モチベーションを高めるために心がけていることは。

 栗田:メンバーの声ですかね。体力的にとか、考えすぎちゃってどうしても集中力が切れてしまうことはあるんですけど、メンバーは、太田駿静や古瀬直輝が率先して〝声出し隊長〟みたいな。「ここを頑張ったら俺らは無敵!」と、あの人たちはポジティブで奮い立たせてくれるので、(自分が)何かしてるというよりは助かってる部分の方が多いですね。特にその2人はいい意味で違うサイドからの刺激をくれるのでメンバーみんなも助かってます。

 ―今年2月のデビュー当時は「フレッシュさ」が強みと言っていました。多忙な夏を乗り越えたた最近のグループを一言で表すと。

 栗田&海帆:おお…(少し悩む)。
 海帆:ジェットコースター?
 栗田:それはある(笑)。
 海帆:ハングリー?

 栗田:そうですね、ハングリー精神はめちゃめちゃ出たと思います。「フレッシュ&ハングリー」です。デビューしてからまだ(日が)浅いからこその興味というか。話し合いとかで純粋な興味からの進展があるので、そこは最近気づいた魅力。ハングリー精神があると何事にも興味が出て、興味から付随していろいろな可能性も見えてくるので、「MY PATH」をへて、その可能性が見えた時期やなと今ちょうど思います。 

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