将棋・有吉道夫九段、誤嚥性肺炎で死去 87歳 歴代唯一の〝師弟タイトル戦〟など活躍

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
有吉道夫九段
有吉道夫九段

 将棋のプロ棋士として活躍し、歴代8位の通算1088勝を挙げた有吉道夫九段が27日午後、誤嚥性肺炎のため死去した。87歳。日本将棋連盟が発表した。

 有吉九段は1955年、故・大山康晴十五世名人門下でプロ入り。闘志を前面に出した攻め将棋は「火の玉流」の異名を取り、関西の強豪として長く活躍した。タイトル戦には9回登場。うち4回が師匠である大山十五世名人が相手で、一度も勝つことはできなかったが、史上唯一のタイトル戦での師弟対決を成し遂げた。

 73年には第21期棋聖戦で中原誠棋聖(当時三冠)を破り、初タイトルとなる棋聖を獲得。順位戦A級には通算21期在籍し、2001年には史上6人目となる1000勝を達成。10年には史上2人目となる1000敗を記録した。同年5月24日の棋王戦予選4回戦をもって引退。通算成績は1088勝1002敗。06年に旭日双光章受章を受賞した。

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