〝泥棒×怪盗〟人気アニメの豪華コラボが実現する。トムス・エンタテインメントは22日、モンキー・パンチ原作の「ルパン三世」と、北条司原作の「キャッツ・アイ」のキャラクターが一堂に会するオリジナルアニメ「ルパン三世VSキャッツ・アイ」を制作すると発表した。Amazon Original日本のアニメーション映画作品として初めて、2023年にPrime Videoで“世界独占配信”される。昨年から今年にかけての「ルパン三世」アニメ化50周年、そして「キャッツ・アイ」原作40周年の記念イヤーを飾る。
物語は「キャッツ・アイ」連載当時の1980年代を舞台に、レトロ&スタイリッシュな、爽快クライム・アクションを展開。怪盗キャッツアイの父が遺した「三枚の絵」を標的に、ともに絵を狙うルパンとキャッツ3姉妹が〝泥棒対決〟を繰り広げる。
「キャッツ・アイ』原作者の北条司氏は「『ルパン三世』は、中学生の時から読んでいた大先輩の作品です。モンキー・パンチ先生がこのコラボの話を聞かれたらどんな反応をされていたかな…?と考えずにはいられません。生前、何度かバーでご一緒する機会がありましたが、お互いマンガのお話をすることはありませんでした。ある時、人づてに頼みたいことがあると言われ、ただそれをおうかがいする前に亡くなられてしまいました。それがさすがにこのコラボの話ではなかったとは思いますが、今回、不思議なご縁でご一緒することができて嬉しいです。モンキー・パンチ先生にも喜んでいただけていたら良いなと心より願っています」とコメントを寄せた。
故モンキー・パンチさんの次男で、エム・ピー・ワークス代表の加藤州平氏は「モンキー・パンチは、『キャッツ・アイ』の世界観が大好きでした。『キャッツ・アイ』と『ルパン三世』が対決したらきっと面白い作品になるだろうと、楽しそうに話をしていたことがあります。親しく交流させていただいた北条先生の『キャッツ・アイ』と、『ルパン三世』のコラボレーションは、熱望していたモンキー・パンチにとって、夢のような企画だと思います。原作者でも、アニメの『ルパン三世』は、ファンの一人として楽しむ人でした。きっと、今回の企画も、ファンの一人として、作品完成を待ちわびていると思います」と期待を寄せた。
ルパン三世役は栗田貫一、来生瞳役は1983年のテレビ放送と同じ戸田恵子が務めることも発表された。
栗田貫一は「『ルパン三世』はアニメ化50周年、『キャッツ・アイ』は原作40周年。記念すべき年に、まさかの対決?ができるとは思っていませんでした。ルパン、次元、五ェ門と銭形のとっつぁん。そして、不二子ちゃんと3姉妹!今からとても楽しみです!」と述べ、戸田は「「お話聞いて、えーー?マジーー?って感じでひっくり返りました!(笑)何十年ぶりとかは最早考えたくない!(笑)お祭り気分で楽しもうと思います」と意気込んだ。
プロデューサーの石山桂一氏は「『ルパン三世VS名探偵コナン』に継ぐ夢のコラボ作品『ルパン三世VSキャッツ・アイ』。泥棒VS怪盗ということもあり華麗でスタイリッシュなアクション要素も満載なテンポのいい作品に仕上がりました。北条先生からモンキー先生へのリスペクトもあり「ルパンの世界観にキャッツたちが存在している様に見せたい、ルパンのキャラクターに寄せてほしい」というオーダーがあったため、漫画家の中田春彌先生にイラストを描いていただき、両方のキャラクターを一新いたしました。また、ルパンのジャケットがピンクなのは、『キャッツ・アイ』の時代設定が80年代であり、本作もその時代設定をフィーチャーしているため「80年代のルパンと言えばピンク」という思いがあり決定しました」と語った。