BLACKPINK(ブラックピンク)が、去る8月に『MTV ビデオ・ミュージック・アワード(2022 MTV Video Music Awards/VMAs)』(以下、『VMAs』)のレッドカーペットに登場した時の映像が注目を集めている。
その映像には、ある外国の記者が「彼女たちは英語ができないから」とからかい、その言葉に笑う記者たちの声が入っていた。
8月28日(現地時間)、BLACKPINKは、米ニュージャージー州プルデンシャルセンターで開かれた『VMAs』の授賞式の舞台に上がった。
黒で合わせた衣装に身を包んだ彼女たちに、現地ファンはペンライトを振りながら、大きな歓声を上げた。
しかし、華やかな舞台の裏では、彼女たちを嘲笑した報道陣がいたことが明らかになり、海外ファンらは憤りを見せている。
それはレッドカーペットでのこと。この時の映像が、YouTube(ユーチューブ)に上がっている。
BLACKPINKが姿を見せると、あちこちの記者から一斉に「右側見て!」「左側見て、笑って!」などの声が飛び交った。
メンバーもその声に応えようと、右に左にと目線を変えてポースを取るが、全ての要望には応えられない。
すると、自身のカメラに目線がもらえなかったのか、ある外国の記者が「彼女たちは英語がわからないからねー(They don’t speak English)」と発言。それを聞いていた他の記者たちも大きな笑い声を上げた。
この映像に海外ファンが反応。彼女たちがレッドカーペットで、流ちょうな英語でインタビューに答える映像を公開した。
そして、記者の無礼な発言に対して、「え? 自分のいる方を向いてくれなかった理由が、英語を聞きとれなかったからだと思ってるの!?」「英語ができないって言った方、しっかり見てください」「BLACKPINKは、4カ国語話せるよ」などと反論している。
去る9月15日、BLACKPINKは、海外スケジュール消化のため、再び米へ出国した。
この日は、ジェニーがいつもとは異なる態度を見せたことで、報道陣やファンの注目を集めた。
サングラスとマスクで顔を覆った彼女が、カメラに背を向けたり、横にいるメンバーの方に身体を向けるなど、意識的にカメラを避けるような態度を見せたのだ。
他のメンバーが愛想の良い対応を見せただけに、彼女の姿は、余計に目立つ格好になってしまった。
そうなると報道陣は、「ジェニーの機嫌が悪かった」「カメラを無視」「他の3人とは対照的な態度」などと、ジェニーへの注目をより高めるような報道をする。
しかし、そもそも彼女がそのような態度を取った理由は、報道陣が写真を撮るだけではなく、プライベートに関する不躾な質問を投げかけるからだ。
ジェニーは先日、ニューヨークから帰国した際にも多くの報道陣に囲まれている。
彼女は容赦なく向けられるカメラのフラッシュを避けようと、おでこの前に手をかざし、顔を隠すような仕草を見せた。
しかし、その状況に耐えられなかったのか、迎えの車に乗り込む前に、一時、呼吸困難のような症状を見せたと言われている。
いくらアイドルとはいえ、どんな嫌なことをされても我慢をして、笑顔を見せ続けることは難しい。
たくさんのカメラが執拗に向けられれば、追い込まれているように感じ、大きなストレスになることもあるだろう。
BLACKPINKは、韓国でもアメリカでも、マスコミの恰好の餌食にされ、報道陣の無礼な態度に苦しめられた。
(構成:酒井知亜)