大人気バンドのザ・ローリング・ストーンズでドラマーを務めた故チャーリー・ワッツさんは、娘が自分をオジー・オズボーンに例えたことに「ぞっとしていた」そうだ。昨年8月に80歳で亡くなったチャーリーさんと妻シャーリーさんは、一人娘のセラフィナさんが自分たちの家庭生活が2000年代初期に放送されたリアリティ番組「オズボーン」とよく似ていると思ったことに対して、好ましく思わなかったようだ。
オジー、妻でマネージャーのシャロン、次女ケリー、長男ジャックの日常生活を描いた「オズボーン」を例にあげたセラフィナさんは「私の両親は、デボン州のシャロンとオジーみたいだったわ」「2人に『まるで、あなたたちみたいね』と言ったの。私は刺々しいケリーのようね。犬も何もかも。本人たちはぞっとしてたみたいだけど」と明かした。
そんなセラフィナさんの名付け親であるトニー・キングは、チャーリーさんが最愛の妻に「徹底的に躾けられた」男性であったと回想。タイムズ紙に連載中のポール・セクストン著の公式伝記「チャーリーズ・グッド・トゥナイト:ジ・オーソライズド・バイオグラフィー・オブ・チャーリー・ワッツ」には、こう語られている。
「彼の家に行くと、いつも洗い物をしていた」
「シャーリーは、いつも彼に厳しかった。彼女がいる限り、ハメを外すことは許されなかったんだ。チャーリーたちがアメリカでツアーしていた初期の頃、オルタモントの時にシャーリーが書いてきた見事な手紙をよく覚えてるよ」
「『チャーリーが週末に帰ってきて、ザ・ローリング・ストーンズのメンバーであることにうぬぼれてた。だからオーブンの掃除をさせたわ』ってね」
一方、フランスの田舎で普通の子供時代を過ごし、1976年に8歳でイギリスに戻るまで、父親の名声に気づかなかったというセラフィナさんは「父はセレブな生活には興味がなかったのよ」と振り返った。