月見団子はまん丸だけじゃない 関西流は「楕円形」外側にこしあん

月見団子(karinrin/stock.adobe.com)
月見団子(karinrin/stock.adobe.com)

 9月10日は中秋の名月。月見といえば関東を中心に丸い団子を供える習わしがあるが、関西には細長い形の月見団子がある。地元では根強い人気の関西風月見団子の由来を、京都の老舗和菓子店「鶴屋吉信」に聞いた。

 同社が期間限定で販売する「月見だんご」は、楕円形(だえん)の細長いういろう生地の外側にこしあんを巻いたスタイル。「里芋」と「雲がかかった月」に見立てた製品で「関西で比較的多い」形だという。中秋の名月は芋の収穫シーズンで「芋名月」とも呼ばれる。

 1803年創業の老舗だが、里芋型の「月見だんご」を発売したのは5、6年前。それまでは丸い団子を串に刺して販売していたが、「普通の月見だんごはないですか」と関西の客から要望を受け、地元で親しまれる里芋形の発売に至ったという。今年は、関東の直営店や百貨店内店舗などでも楕円形の「月見だんご」を販売している。 

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