子供のナースコール「トントンして」「一緒にいて」で癒される 小児科の職場としての魅力

中将 タカノリ 中将 タカノリ

職場としての小児科の魅力がTwitter上で大きな注目を集めている。

Twitterで流行中のハッシュタグ「#小児科はいいぞ」に乗じて

「・ナースコールが『先生さみしい』

・寝かしつけ『トントンして』
・2-3歳の子に頭撫で撫でしてもらい職場ストレスと疲れを飛ばす
・悪化も回復もスピードが速いからやりがいしかない」

と投稿したのは小児看護師歴19年で現在育休中のママさんナース、ちぇるさん(@a8TQEZxOUD8bmwL)。

たしかに同じ対患者でも大人相手と子供相手では働くモチベーションが異なりそうだ。小児看護師として働く喜びを伝えるちぇるさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「懐かしいですね。
私も入院していた頃は、なにかあるとスグにナースコール入れたりしていました。
昼間にゲームの話題で盛り上がったりと本当に良い記憶しかありません。
お仕事頑張ってください」
「昔小児科ナースコールツイでも見たことあるけど、本当にトントンしてってナースコールあるの⁉️めっちゃ可愛すぎる‼️
小児科の病棟勤務なんて、それこそ大変なお仕事だと思うけど、こんなに癒される職もなかなか無さそう😍ちぇるさんすごい!」
「ナースコール可愛すぎません?!無床の整形外科ですが、子ども来ると本当に癒しです…先生見た瞬間泣き出したり笑笑
医療事務ですが、学校で小児疾患学んでくうちに辛くなって耐えれない…と思った人です…確かに良くなるのも大人に比べて早いですが、悪化も早いのは辛いですね…」

など数々の共感の声や称賛の声が寄せられている。ちぇるさんにお話を聞いた。

ーー小児科医の看護師としての働き甲斐についてあらためてお聞かせください。

ちぇる:とにかく子どもが可愛いので事あるごとに癒されます(笑)。忙しい時にナースコールで「さみしい。一緒に居て」なんて言われちゃうと小走りで行っちゃいますね。

また、ツイートの最後にも書きましたが、子どもは回復も悪化も速いです。入院している子ども達の側にいる看護師がその変化に気づく事で早期介入に繋がります。

いつもより目力がない?ミルクの飲みが悪い?呼吸がハカハカしてる?手足が冷たいなどちょっとした変化に気づき医師へ適切に報告して治療に繋がり、更なる悪化を予防できた時にはとてもやり甲斐を感じます。

大変ではありますが、赤ちゃんだった子の成長をみれたり、成長に合わせてアプローチを変えて対応したりできるのは小児科での働き甲斐ですかね。がんばる子どもとご家族のサポートができるという。

ーー逆に小児科ゆえのご苦労のエピソードがあればお聞かせいただけないでしょうか。

ちぇる:苦労というか、相手は子どもなのでほぼ全てのことに介助が必要です。はじめてのお泊まりが入院であることも多くご家族と離れて過ごす時に泣いて寝られない時は子守り歌を歌ってあやしながら寝かしつけをしたりする事もあります。

また、点滴などは分からずに抜いてしまったりするので安全を守るための工夫に苦労する事が多いです。

ーーこれまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。

ちぇる:ちょっとツイートした事がこんなに多くの方に反応をいただき非常に驚きました。また、コメントを読んでいると大変なのに癒しがあっていい、ナースコールが可愛いなどの共感のものが多い中、回復と悪化のスピードが早い事への怖さについての反応も多くある事は意外でした。かわいいだけじゃない大変さもある事に反応いただき看護をもっとがんばろうと思えました。

現在育休中なのですが、多くの反響やコメントをみて看護の事を思い出し、早く復帰したい気持ちに少しなりました。

◇ ◇

これから社会をになってゆく若い世代を守り育てる、かけがえのない小児科という存在。ちぇるさんのような思いで仕事に臨んでいる人がいるということを忘れずにいたいものだ。

なお、ちゃるさんは今回の反響に乗じ、子どもの治療をする医療チームの一員として働く「ファシリティドッグ」の認知向上を呼び掛けている。内容はシャイン・オン!キッズのホームページ「ファシリティドッグ・プログラム」に詳しいので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

ちぇるさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/a8TQEZxOUD8bmwL

◇ ◇

シャイン・オン!キッズ「ファシリティドッグ・プログラム」:https://ja.sokids.org/programs/facility-dog/

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