ハリウッド映画の「間違った日本」に通じる「宇宙人が見た日本」を表現 人気芸人らイベント開催

なべやかん なべやかん
展示イベント会場に集結し、気勢を上げるなべやかん(手前)と仲間たち=横浜市内
展示イベント会場に集結し、気勢を上げるなべやかん(手前)と仲間たち=横浜市内

 海外の商業映画で取り上げられる「日本」のイメージに対して、日本で生活する者として違和感を抱くことがある。特撮キャラクターの収集などで知られる芸人・なべやかんが、ハリウッド映画におけるそうした具体例を挙げながら、その違和感を「宇宙人目線の間違った日本(地球)文化」に置き換えて発想し、仲間たちと開催中のイベントを紹介する。

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 ハリウッド映画を見ると違和感のある〝間違った日本〟がある。

 『ベスト・キッド2』の違和感しかない沖縄。「X-MEN」シリーズスピンオフ『ウルヴァリン SAMURAI』の繁華街や風呂のシーンも変。同じ風呂なら『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』の風呂は、こんな風呂なら入りたいと逆に思ってしまう。『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場する街もだが、ハリウッド映画に登場する日本の繁華街は香港や韓国が合体した感じがするので逆にものすごく楽しそう。ここ最近では『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の日本が群を抜いておかしい。それと同時に、日本ってこんなイメージなのだろうと逆に勉強になる。

 そんな「ハリウッド映画の間違った日本」をイメージし、宇宙人目線で間違った日本(地球)文化を表現した世界観のある展示イベント『なべやかん・チングルベルのなつやすみ大作戦』が横浜で開催中だ。

 会場は、横浜の元町・中華街駅から徒歩数分、外人墓地や北原照久さんの『ブリキのおもちゃ博物館』の近くにある「岩崎ミュージアム」。特撮コレクターのなべやかんが所有するコレクション、横浜・石川町の古着屋『チングルベル』の秘蔵古着、DJ革パン刑事のマニアック昭和歌謡レコード、イラストレーター・エモリハルヒコ氏のデザインした宇宙人を展示している。

 今回は「宇宙人の自由研究」をテーマに、学校の文化祭風展示を意識している。エモリ氏がデザインした数々の宇宙人が「地球の文化を独自に研究発表した」というコンセプトだ。

 会場に入ると、宇宙のレアメタルを見守る宇宙人が中央に。その周りを囲むように、さまざまな星の宇宙人が地球での調査研究発表。なべやかんコレクションも、チングルベルの洋服も、DJ革パンのレコードも、エモリ氏の考える宇宙人の思想に合わせて展示している。米国防省がUFO映像を公表し、UFO調査部署を新設。数年後には映画のような未知との遭遇が来るのではと思っている。ついに、不遇なエモリ氏の時代が来るかもしれない?

 行動制限のない夏休みも間もなく終わろうとしている。コロナが気になり、静かに夏休みを楽しみたいと思っている人、ミュージアムはいかがでしょう?

 そして、わたくし事であるが、SNSでコレクション写真を載せる度、「コレクションを見たい」とか「コレクションを展示して下さい」といった書き込みが多いので、今回、チャンスですよ。会場にはインスタ映えスポットか数か所あるので老若男女楽しめます。9月4日の最終日は私もいます。

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