【漫画】思わず「そう来たか!」ホラーと笑いをミックスした異色作品 米国風のポップな絵柄

橋本 未来 橋本 未来

 この夏、次々と登場するホラー漫画の中で、異色の作品がSNSで注目を集めている。往年のアメリカのアニメーションを思わせるポップな絵柄と、思わず「そうきたか!」と唸ってしまうホラーかつ笑いを含ませたオチ。日本人作家とは思えないこのような作品をSNSで発表し続けているのが、漫画家の捨文金五郎さん(@Sutebun_Kingoro)だ。今回は、捨文さんにメールで取材を行い、創作の背景と共に、オススメの作品を紹介する。

絵柄から生まれたホラーとギャグ

 子どもの頃から漫画家に憧れ、サラリーマンとなった後もその夢があきらめきれなかったという捨文さん。漫画の勉強をはじめ、とある怪談系雑誌の新人賞に投稿したところ入選を果たし、1年間連載を担当することに。「連載を担当した後は、鳴かず飛ばずで……。それからは、活動の場をSNSに移して、現在にいたります」

 

 SNSに活動の場を移したところ、その独自性のある徐々に注目を集め、とくにnoteでは、4000人以上のフォロワーを獲得している。こうした独自性のある作品は、どのように生まれたのだろうか。捨文さんは言う。「『自分は何を描きたいのか?』と自問自答した際に、『やっぱりホラーだよね!』と思ったワケです。本当は、本格的に怖いホラー漫画を描きたかったのですが、自分の絵柄は、どう見てもホラー向きではない……では、どうすれば良いか?ホラーとギャグの融合だ……という結論に達し、こうなりました(笑)。この絵柄についても、ハンナ・バーベラのアニメが、ものすごく好きで、そのアニメに多大な影響を受けております」

 

 捨文さんは今後の活動について、「セリフがないサイレント漫画を描くのが好きなので、どんどん新作を描いて、いつかはサイレント漫画集を作りたいですね」と、話してくれた。新たなホラージャンルを切り開いた捨文さんの作品に、今後も注目していきたい。
 
◆捨文金五郎さん情報
 
▶Twitter /
https://onl.sc/wGLe9pz
 
▶note /
https://note.com/sutebun_kingoro/
 
▶新作情報 / 「年刊誌 怪奇」第7号
https://onl.sc/UG4QXJG
捨文さんの新作サイレント漫画8ページが掲載

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