りんご4品種のブレンド比率を調節し、好みの味を作れる「オーダーメイドりんごジュース」の販売が22日に開始される。「シナノドルチェ」などジュースの定番品種に加え、酸味が強くジュースになることが少ない「ブラムリー」もラインアップにある。
専用のWebページで味や香りが異なるりんごのブレンドの割合を指定し、オリジナルのジュースを作れるサービス。注文者はりんごの名産地・長野県飯綱町で育った「ブラムリー」、「シナノピッコロ」、「シナノドルチェ」、「秋映」の4品種の果汁の配分を5%単位で選択する。指定通りの配合を作る過程は”アナログ”で、各品種の必要量を計算し、手作業でりんごの計量をする。
単一品種でジュースになることは珍しいりんご「ブラムリー」もブレンドすることができる。加熱しお菓子作りなどに使われるほか、シードルの材料になることもある品種で、強い酸味が特徴。「オーダーメイドりんごジュース」を企画した飯綱町産業観光課の井澤智州さんによると、おすすめは「(甘さや酸味の)バランスがいい『シナノドルチェ』を多めにして、酸味の『ブラムリー』は少なめ」。配合を変えることで「無限の組み合わせが可能」とアピールした。
傷などの理由で生食用として販売できない「加工用りんご」が安価で取引されていることを受け、現状より「高く売れる仕組み」を模索し、試験的に「オーダーメイドりんごジュース」の取り組み始める。飯綱町では約50品種のりんごが栽培されており、試験運用の結果次第では他の品種を選択肢に追加する可能性もあるという。
好きな画像で作成できるオリジナルのラベルもオーダーメードの特別感を演出する。飯綱町の食品を販売する通販サイト「いいづなファーム」で注文を受け付ける。