『モンタナの風に抱かれて』原作の英作家が死去、72歳 歴史的1500万部以上の売り上げを記録

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ニコラス・エヴァンスさん
ニコラス・エヴァンスさん

 英作家ニコラス・エヴァンスさんが心臓発作により死去した。72歳だった。ロバート・レッドフォード監督兼主演作『モンタナの風に抱かれて』の原作となった小説『ホース ウィスパラー』で知られている。9日に他界していたことが15日に発表された。

 エヴァンスは、自身にとって初の小説であった『ホース ウィスパラー』を1995年に発表。同年ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストのトップ10入りを果たした。同作は1500万部以上の売り上げを記録し、史上最も売れた作品の一つになっている。

 エヴァンスの代理人は、「ユナイテッド・エージェントは、非常に悲しいながら、ベストセラー作家ニコラス・エヴァンスが心臓発作により急死したことをお伝えいたします。72歳でした」と声明を出した。

 1950年に英ウスターシャー州ブロムズグローブで生れたエヴァンスは、1970年代にニューカッスルのイヴニング・クロニクル紙でジャーナリストとして働いた後、放送の世界に入り、米政治や外交問題、レバノン内戦を報道した。

 ベストセラー作『ホース ウィスパラー』では、乗馬中に大事故に遭い、愛馬と共に大けがを負った10代の娘グレースを回復させるには、半狂乱になっていた馬を回復させなければならないと気づいた母親が、野生馬や暴れ馬をてなづける特殊な能力をもつホース・ウィスパラーに助けを求めるため人里離れたモンタナの牧場に向かう姿が描かれていた。

 エヴァンスは、同作のほかに4作を執筆、ソングライターの妻シャーロット・ゴードン・カミングと共に英デボン州で暮らしていた。エヴァンスにはTVプロデューサーの元恋人ジェーン・ヒューランドとの間に3人の子供がいる。

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