女優のジーナ・ロロブリジーダ（９５）が、９月２５日に行われるイタリアの選挙で上院議員に立候補することが明らかになった。フランスの映画『花咲ける騎士道』や『夜ごとの美女』で夭折した世紀のイケメン俳優ジェラール・フィリップとの共演を経て、５０年代から６０年代のハリウッド黄金時代に世界的な人気を博した。ローマに近いラティーナ市で、マリオ・ドラギ首相率いる政権に反対する欧州懐疑派の新党イタリア・ソブラナ・エ・ポポラーレ（ＩＳＰ）からジーナは出馬すると、イタリアのラ・レプッブリカ紙が報じている。
同党はイタリアが北大西洋条約機構（NATO)と欧州連合（EU）から脱退するよう求めており、ジーナは２００９年にシチリア島パレルモの反マフィア副検察官となったアントニオ・イングロイア弁護士と並んで立候補している。
タイムズ紙によると、２０１９年に市民革命連合を率いてイタリア首相に立候補すると発表したイングロイア弁護士は、「ジーナはイタリアの偉大な大使になるだろう」とコメントしている。
ジーナは７月４日に９５歳の誕生日を迎えたばかり。故ショーン・コネリーやハンフリー・ボガートらと共演した輝かしい映画のキャリアを経て、７０年代にフォトジャーナリストとしてキューバの革命家フィデル・カストロに単独インタビューを行い大スクープをものにしており、１９９９年には民主党から欧州議会議員に立候補したことがある。
