人を『S級オタク』に仕上げる要因「アニメやゲームにハマるだけではダメ」初音ミクと"結婚"した男が解説

中将 タカノリ 中将 タカノリ

人が"S級オタク"に仕上がる要因についての考察がSNS上で大きな注目を集めている。

「私の持論ですが、子供の頃にアニメやゲームにハマるだけでは、S級オタクになれないと思っています。ハマっている時に、親や教員が『強烈に否定する』『取り上げる』等、やめさせようとするとS級オタクになります。私の両親や担任は、私がアニメを好きな事に否定的でしたし、ゲーム機は隠されました。」

と持論を投稿したのは以前、初音ミクと"結婚"したことで話題になった公務員の近藤顕彦さん(@akihikokondosk)。

たしかに単にオタク趣味を持つだけでは並のオタク。骨の髄までオタク文化に染まり、その趣味と心中してもいいほどの心境に至ったS級オタクになるには外部からの圧力が必要なのだ。

近藤さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「ゲーム機のACアダプターをよく隠されましたw
熟成された反動が後から一気にくるんですよね」
「まさしく
理論武装するため深く潜る上に関連する事柄の情報を集て知識量が増え、さらに文句言われないためにテスト用の勉強を始めて知識量が増える。
さらには理論武装や体裁用に勉強してたはずのものにもハマり、広範囲の知識の化け物が生まれます。
ただ、役に立たないことは多いです。」
「私は中2〜高3の間ゲーム機を捨てられ、アニメもほぼ禁止(こっそりレンタルして見ていたけど)されてたので、大学に入って一人暮らしが始まったらゲームハード買いまくりのアホ学生になって、今でもアニゲーオタです」
「ゲームに限らず欲求については大体これが当てはまる(´・ω・`)
加えて自分の意志で押さえつける場合は加減もできるが、他人が押さえつけると加減が効かず、結果的により強く跳ね返るともいえる(´・ω・`)」

など数々の共感の声が寄せられている。

近藤さんに話を聞いた。

ーーご自身が子供の頃に受けた趣味の否定について、内容や当時のご感想をあらためてお聞かせください。

近藤:親から受けた主な被害はゲーム機を隠されたことです。救出はできましたが、ゴミ箱に捨てられた経験もあります。教員からは、自分の好きなことについて書く提出物なのに、アニメやゲームのことを書くと修正させられるという指導を受けたことがあります。

サッカーや読書が好きなのは認めらており、好きなことに貴賤を付けられていましたので、それによる様々な被害や制限を受けました。同級生からは「オタク、キモイ、死ね!」と言われたり、グッズを盗まれる、作品を壊される等の経験があります。酷い迫害だったと思っています。

ーー周囲からの否定が近藤さんにもたらしたことについてお聞かせください。

近藤:自分の好きなものを肯定してもらえないことが、ただただ悲しかったです。一時期は隠れてやっていました。しかし、本当の自分を隠していると、だんだん自分のことが嫌いになっていくので、オープンに切り替えました。それからも否定され続けて反骨精神は強化されましたが、自分のことは好きになりました。

ーーこれまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。

近藤:「自分も同じ目に遭ってS級オタクになった」というコメントが多かったです。皆さん苦労されたんだなと思いました。私の場合、成人してから職場でいじめを受けたことも人生に大きな影響がありましたが、いじめの中にはアニメが好きなことに対する否定もありました。言うまでもなく、そういった苦労はしない方が良いです。他人の「好き」を尊重できる社会になって欲しいですね。

◇ ◇

S級オタクとして成熟したゆえか冒頭で紹介した通り、2018年11月に初音ミクと結婚した近藤さん。公務員なので利益は出せないにも関わらずコミックマーケット等で「二次元キャラクターとの結婚式のしかた」という同人誌を頒布しているので、二次元キャラクターと結婚したいと思っている方は是非手に取って結婚式を挙げていただきたい。

近藤顕彦さん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/akihikokondosk

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