「ジャッジ・ドレッド」手がけたコミック作者が死去、73歳 闘病中も創作意欲衰えず

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画像はイメージです(New Africa/stock.adobe.com)
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 「バットマン」や「ジャッジ・ドレッド」を手掛けたコミック作者のアラン・グラントさんが死去した。73歳だった。妻・スーさんが21日、フェイスブックで報告した。長期に渡る闘病の末であったと考えられている。

 イギリスのコミック雑誌「2000 AD」で人気キャラクターのジャッジ・ドレッドを創作。極右政治とファシズムを風刺するコミックとして知られ、同名の映画化作品ではシルベスター・スタローンやカール・アーバンが主演を務めた。

 グラントさんの訃報を受けて同誌は、こう追悼の意を綴った。

 「グラントは同世代の作家の中で最も優れた作家の一人であり、台詞や政治風刺に対する鋭い眼差しと、登場人物を信じられないほど人間らしく丸く見せる深い共感力を兼ね備えていました」

 「彼がコミックに与えた影響と業界における地位は、決して語り尽くせません。単にその分野における重鎮であったというだけでなく、魅力的な人物であり、その鋭いウィットと限りない温かさは、会ったすべての人を魅了しました」

 「彼のユーモア、人間性、知性が2000 ADを作り上げ、その成功には彼の才能が不可欠でした」

 「ご遺族や友人の方々に心からお悔やみ申し上げます。。安らかにお眠りください、そしてありがとう、アラン」

 闘病中も同誌で書き続けたグラントさんは、2018年の「ジャッジ・アンダーソン」や、2020年の「バトル・スペシャル」を最後の作品として残している。また新型コロナウイルスのパンデミックの際、ウイルスに苦しむ人々を描いたコミックを制作し、ロックダウンで経済的打撃を受けた業界のために基金を設立、活性化に貢献した。

 1949年にスコットランドで生まれたグラントさんは、銀行で短期間働いた後、雑誌ビーノの出版社であるDCトムソンに入社。いまやコミックの巨匠となったジョン・ワグナー(73)とコンビを組んだ。80年代から90年代にかけて「バットマン」シリーズを手掛ける中、アナーキー、ビクター・ザス、ヴェントリロクィストといったキャラクターを共同制作した。

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