俳優キアヌ・リーブス(57)演じる『ジョン・ウィック』は、元々は75歳という設定だったという。これまでの「ジョン・ウィック」シリーズ3作品では、キアヌがタイトルロールの元殺し屋を演じてきたが、プロデューサーのベイジル・イワニクによると、本来はキアヌより年をとった俳優に渡る予定だったそうだ。
イワニクは自身の新刊『ゼイ・シュドゥント・ハヴ・キルド・ザ・ドッグ:ザ・コンプリート・アンセンサード・アス-キッキング・オーラル・ヒストリー・オブ・ジョン・ウィック、ガン・フー、アンド・ザ・ニュー・エイジ・オブ・アクション』の中で、こう説明している。「私の親友の1人はユナイテッド・タレント・エージェンシーのチャーリー・フェラーロで、(脚本家)デレク・コルスタッドによる『スコーン』という脚本を送ってきた。主役は75歳の男で、引退から25年が経っていた」「クリント・イーストウッドが悪者をやっつけるのを見て楽しかったから、『1人や2人思い当たる。クリント・イーストウッドとハリソン・フォード』って考えたんだ」
しかし、もう1人の親友で、当時キアヌのエージェントだったタレント事務所CAAのジミー・ダーモディから、キアヌ向けのアクション映画があるか聞かれたそうだ。「『キアヌは過去25年間において素晴らしいアクションスターの一人だし、彼はどうしてるんだろう?何をやってるんだろう?』って思ったのを覚えている。彼は『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』を監督し、『47RONIN』に出ていた。そして彼に脚本を渡したんだ。『明らかに、君は75歳じゃないけど』って言ってね」
一方のキアヌは同書の中で、『ジョン・ウィック』は「素晴らしいコラボレーション」になるとすぐさま分かったとして、「我々は皆この作品のポテンシャルについて同意した。『ジョン・ウィック』というキャラクターに加え、リアルな世界、そして同じ類の闇の世界がある」「泥棒のアジト、名誉と行動規範。最愛の人を亡くし深い悲しみの中にあり、謎の暗黒の過去を持つ『ジョン・ウィック』との感情的な繋がりがある。あと、自らの人生を取り戻すべく探求の旅にでる部分がとても気に入ったんだ。そのために彼が通り抜ける世界もね」と語っている。