生稲晃子氏 喪章つけ参院選へ訴え「安倍先生が思い描いていた日本を、引き継いでいかなければならない」

山本 鋼平 山本 鋼平
懸命に支持を呼び掛ける生稲晃子氏=東京・銀座
懸命に支持を呼び掛ける生稲晃子氏=東京・銀座

 参院選に自民党から東京選挙区(改選6)に出馬している、アイドルグループ・おニャン子クラブの元メンバーでタレントの生稲晃子氏(54)が、投開票を翌日に控えた9日、東京・銀座で最後の街頭演説を行った。8日に銃撃を受け死去した安倍晋三前首相に当選を誓い、支持を呼び掛けた。

 開始にあたり、車上の全員で8日に銃撃を受け死去した安倍晋三前首相を悼み、黙とうを捧げた。白いポロシャツの左腕に喪章をつけた生稲氏は「18日間、東京中を走り回ってきました。ゼロからのスタートで、新人らしく頑張ってくることができました。今日は幸せな日です」と選挙活動の最終日を迎えた感慨を語り、「でも、とてもつらい日でもあります」と続けた。安倍前首相の死去を「私は絶対に許せません」と憤った。この場で応援演説に受ける予定だったことを明かした。

 「安倍先生に演説が苦手なんです、と話したら『大丈夫慣れるから。私も初めての頃は苦手だったんです』と励ましたときの優しい笑顔を忘れることができません。安倍先生が思い描いていた日本を、残された私たちが引き継いでいかなければならない、と改めて強く思いました」

 そう情感たっぷりに述べ「安倍先生の思いをしっかり受け継いでいきたい。戦っていくためには、この選挙戦で負けるわけにはいかないんです。私に力を下さい」と支持を呼び掛けた。

 民間議員として、患者を主治医、企業らが連携する「トライアングル型支援」が安倍前首相のもとで立ち上がった経験を述べ、これを拡充させ国民に貢献する決意を述べた。そして「生稲晃子を勝たせて下さい。私を国会に送って下さい。最後の最後まで一生懸命頑張ります。助けて下さい。支えて下さい」と語気を強め、懸命に訴えた。

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